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第14話 どちら様ですか?

すみません。こちらもタイトル変更します。(旧タイトル: 【連載版】悪役令嬢と思って転生したら魔獣じゃない!)


下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――


 ピンキー視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 さて、困りました。この人たちは本当に悪魔族ですかね? うーーん、分かりません。私が見分ける方法は、怪我したときに血が出るか煙のようなものが出るのかを見る方法しか分からないのです。

 私としても、あの親子……えっと『リンベル』さんと『魔王様』君の仲間だったら危害を加えたく無いのですが。


 えぇっと、何で私に薬を嗅がそうとするのですかね?


 だいたい、こういう行動って悪い人とか、人さらいですよね。ちょっと寝たふりでもして、様子を見てみるかな。


 ほっほぅー。私を麻で出来た袋に入れましたよ。まぁ私のステータスから思うには、たぶん、この人たちでは、どれだけ殴ろうが、蹴ろうが、投げつけようが、刃物で刺そうが、私を怪我させることは不可能だと思うから良いのですか、もう少し丁重に扱ってほしいですね!

 思わず、様子を見ることを忘れてしまうかも知れませんよ!


 えっほ、えっほ。ゆらゆら、ゆらゆら……どこかに運ばれているようですけど、どこに行くのでしょうか。ちょっと知らない所に運ばれると戻るが大変そうだから、麻袋から道しるべを残しましょう。


 えーっと、ヘンゼルとグレーテルはパンを千切って道に落としたのでしたが、あれは駄目ですね。勿体ないです。


 イノシシの血なら、要らないし沢山あるから、使っても良いのですが、どうすれば血だけ収納から取り出せるのでしょうね。

 そんなことは出来ないのかな?

 何とか収納されている物として、脳内で出て来るイノシシから、血だけを分離したイメージをしてみる……お! ……おう、おう。出来ました!!

 やって見るものですね。分離させることが出来ましたよ。これって魚を収納したら、骨と身を分離出来るのでは!? これは便利です。

 ……魚持っていませんけど。この世界に魚も居ますよね?


 あ、それは良いとして、とっとと始めないとね。まずは麻袋を少し破って、そこから血を一滴ずつ落とす。

 ふっふふ。後ろに居る者に気づかれないように落とすのがミソですね。



 そんな事をしながら、結構な距離を歩いて来たようですね。本当にあの親子も、よく歩きますが、この世界の人たちはよく歩きますね。

 まぁ乗り物が無いのだから仕方が無いのかなって思っていたのですが……馬に乗るようです。そうですね。馬が居ました。


 ん? 悪魔族の人は馬に乗らないのですかね? 小さな城と大きな城の行き来も歩きか走って移動したので、私も綺麗に馬の事を忘れていましたよ。


 どうやら、親子が住んでいるお城から離れた位置に馬を繋いでいたようですね。これは……悪魔族の人たちと馬は相性が悪いのかも知れませんね。


 うーーん。道しるべを残すのは、ちょっと難しくなりましたよーー。この誘拐犯、私が入った麻袋を片手に抱えて馬に乗ったのです。

 この状態で血を落とすと、どこに落ちるか分かりません。下手すると誘拐犯の手や身体に付いてバレてしまいます。


 ちょっと、困りましたね。ちょっと破いている穴を広げてしっかりと外を見ておきますか。そうでもしないと帰れなくなります。

 帰れなくなると、『魔王様』君が悲しみそうです。それは駄目です。私の意思で離れるなら、ちゃんと挨拶をしてから別れます。

 勝手に連れ去られる訳にはいきませんね。まぁ今回は私が、あえて捕まっているのですけどね。


 うんしょっと、しっかりと穴を広げておきましたよ。これで良し! 何とか外が見えます。見えますが…何でしょう、木ばっかりしか見えません。

これでは帰れなくなるかも知れないです。ちょっと心配になってきました。奴らのアジトまで行って暴れてあげようかと思ったのですが、帰れなくなるのは困りますよ。


 うーーん。やはりイノシシの血を飛ばしますか。

 ちょっとだけ口に含んで――っぷ! これは、ウサギで助かりました!

 鼻先を出せば自然と口先も出せます。鼻先がとがって居て良かったです。人間のように口元が平面に近い形状だと、こうはいかない気がします。



 ふぅーー、どうやら目的地に着いたようですね。悪魔族のお城があった町よりも、もっと大きな町のようです。喧騒と言っても良いような、人の会話や物音などが、そこら中から聞こえてきます。これはやはり悪魔族の人たちでは無さそうな気がします。


 穴から覗いた感じでは、悪魔族の人たちはもっと質素な服装だったし、町も田舎って感じがしていました。それに比べて、こちらの町は賑やかで活気があり、きらびやかに見えます。


 おっと、何やら大きなお屋敷が見えます。どうやら、この三人は、このお屋敷に向かっているようですね。あー、もう、このパターンは絶対悪い奴ですよね。


 あーはいはい。私を誰かに渡したようです。これは、この屋敷の執事とかでは無いですか? そして彼らはお金を貰って、さようならって感じでしょう! あ、当たりのようです。もう少し捻っても良かったのですが?


 ふっふっふ。三人さん、後で再会しましょうね。ちゃんと臭いを覚えておいたので、後で探しますからね!


 ゆらゆら、ゆらゆらー。


 執事って、勝手に思っていますが、その男に私の入った袋が運ばれていきます。


 ほうほう。どこかの部屋に入ったと思ったら、私を袋から取り出して、金属で出来た鳥かごのような、檻のような入れ物に閉じ込めましたよ。まぁ、たぶんですが、私が本気を出せば、このぐらいは簡単に破壊できそうな気がします。

 そりゃ、ウサギを閉じ込めるのに、とんでもない猛獣を入れるような頑丈な檻を用意する者はいないでしょうね。


 執事が私を入れて鍵をかけたと思ったら、放置して、何処かに行ってしまいました。ふぅ、これで寝ている振りをしなくても良いので楽です。

 とりあえず、暇なので、お城でもらった料理を少し齧って待つとしますか。



 ありゃ、気が付くと朝になっていました。私も大概ですね。誘拐されても気にせずに本気で寝れるなんてね。今回は寝たふりではなくしっかりと寝ていました。お夜食として料理を少し食べて、しばらく待っていたのですが、誰も来ないので、つい、そのまま寝てしまいました。


 それで、何やらメイドらしき人が部屋のカーテンを開けに来て、ようやく目が覚めましたよ。


 ん? メイドさんが何か細長い物を檻の中に差し込んできました。あ、これは水差しですね。えぇっと、この水差しで直接飲めと言う事ですか?

 なんとなく、気に入りませんが、確かに私の収納に飲み物は入れていませんでした。

 これは盲点でしたよ。食料と共に飲み物も入れておかないと駄目ですね。


 それでは、この水差しの中の水を全部、収納!


 ふっふふ。メイドさんもびっくりしたでしょうね。急に水差しが軽くなったのですから。


 えーーっと、あ、大丈夫そうですね。

 脳内のイメージでは、水だけが格納されているようです。


 ……これ、大丈夫では無いですね。収納から取り出すと、あたり一面びしょ濡れになりますね。入れ物に入れて収納しないと駄目でしたね。


 そんな事を行っていると、何やら偉そうな人がやってきましたよ。えっと、何か私に言っている様ですが……さっぱり分かりません。

 分かりませんが、兎に角、この男が私の誘拐を指示した人ですね! では! そろそろ、帰らせて頂きましょうかね!!


 あ、ご飯ですか? 執事が何か持ってきましたよ……く、草ですか!? いや、確かに食べますけど。何かもっと豪華な物を期待していたのですが、普通の草に、それほど魅力を感じませんよ。どこでも生えていますからね。


 はぁ、もう良いです。私は悪魔族の人たちの所に帰らせて頂きます!!


※ 作者からのお願い

「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!

つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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