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第11話 食べ歩きは駄目ですか?

下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――


 ウサギの花子視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 イノシシを食べてから元気になったようで、親子は走り続けていました。


 ん? 子供が話けてきました。何でしょうか?? 急に抱き上げたりして、おや、お母さんも抱っこしたいのですか? うーーん、少し抱き上げただけですね、何がしたかったのでしょうか?

 えーっと、何やら子供は熱心に話しかけてきますね。何か私に聞いているようですけど、あ、ひょっとして、先ほどのイノシシが美味しかったって言っているのですかね? うんうん。分かりますよ。

 やはり生で齧るよりも焼いた方が美味しいですね。

 出来れば塩コショウなどもあると良いのですが、この世界はコショウはありますかね?

 あっても、前世の昔みたいにコショウは高級な調味料なのかも知れませんね。


 私と子供がイノシシの話をしていると、ついに街が見えてきましたよ。おお、ここなら何か美味しい物があるかもしれませんね。今度こそ期待が出来ます。

 街に入ると、小さな雑貨屋やら食材を売っているようなお店がたくさん並んでいます。そしてテイクアウトが出来るような屋台も出ているようです。屋台からは香ばしく、スパイシーな香りが漂っています。この匂いは何でしょうね。唐辛子系の香辛料と、どこかソースのような香りがします。


 あ、あ、あれ? 二人とも、おいしそうな屋台が出ていますよ。寄らないのですか??


 あぁぁ。なんてことでしょうか。おいしそうな匂いのする街中を抜けて、またお城に来てしまいました。お城も良いですけど街の方が、おいしそうな食べ物がありそうですが……あ、入るんですね。

 おお。こんどのお城は昼間見たものよりはるかに大きいですね。

 こうして見ると、こっちがお城って感じで、昼間見たのは違うのかも知れません。

 なるほど、だからあっちには何も無かったのですね。


 おお、こっちのも人が沢山いますね。んー。昼のお城っぽい建物の時も思いましたが、この親子は、それなりの権力者のようですね。色んな人がペコペコして言うことを聞いているようです。

 ふむふむ。まぁ私は美味しいものが食べれれば、何でも構いませんけどね。


 おおお!! 何やら食べ物が運ばれてきましたよ! これはテンションが上がります!

 ……あれ? これ料理されていませんが? ま、まさか私が初めに生のイノシシ肉を齧ったから料理などしないで食べる野生動物と同じだと思われたのでしょうか??

 ちょ、ちょっと、これはいけません。誤解を解かないと沢山食べ物があるのに台無しです。確かにお腹いっぱいにはなりますが、料理した方がおいしいですよ! 私はウサギだからできませんが!!


 あれ? どうやらこれは私が食べるために用意しているわけでは無いようですよ。さすがに木箱に入ったまま蓋も開けずに持ってくることはしないでしょう? と言う事は……分かりました。

 昼間のお城っぽい所に居た人たちに持って行ってあげるんですね!! あぁ、確かにあそこには何も無かったから、おすそ分けしてあげるのですね。

 よし、分かりました。それなら私が手伝ってあげましょう!

 あっ! そうか! 向こうで収納を見せたときに大盛況だったのは、私なら物資が運べると思ったのですね。はっはは。ちょっと誤解していましたが、理由はともかく、喜んでいたのは事実ですね。


 よしよし。全部収納してあげましょう! ほい。ほい。ほいっと。


 ふっふふーーん。全部収納しましたよ。収納が終わったと思ったら、なんと子供が果物を持って来てくれましたよ。量からみて、運ぶものでは無く、私が食べて良い物のようです。

 ご褒美ですね! おおお! 美味しいです。生まれて初めてです! いや、前世も含めて! こんな美味しい物があるんですね。ジャーキーより美味しいです。


 よし、ご褒美も貰ったので、頑張りますよ!!

 早速ですが、このまま昼間の建物に戻れば良いのですね。

 じゃあ、行きますよ。二人の手に触れて『収納』!


 では、いってきまーす。 お城の人たちが手を振ってくれています。いやー皆さん優しいですね。食料の無い人たちにおすそ分けしてあげるなんて、仲間思いなのですね。


 お城を出て、街の外まで出ると、後は手加減は不要ですね。思いっきりジャーンプ。


 ふふふ。さすがにジャンプは早いですね。ちょっと森林破壊してしまっていますが、あたり一面森林だから良いですよね?

 さて、建物に直接行ってしまうと、何かと壊してしまいそうなので手前の森に直地して、そこからは走って行きます。まぁ手加減していないので、自分でもびっくりのとんでもない速度ですが、はい。到着です。とりあえず、二人を出してあげてっと。


 ふふふ。また、驚いていますよ。一度経験したのにね。

 さぁさぁ。食べ物を持って行ってあげましょう。私は子供に抱っこされながら建物に連れて行ってもらいました。おや、ここは大きな部屋ですね。何も置いていない、だだっ広い部屋です。

 ん? 子供が何か言っています…うん。分かりません。分かりませんが、分かりましたよ。ここに食料を出してほしいのですね。はいはい。どうぞーー!!


 親子も、ここの人たちも嬉しそうで大はしゃぎしています。皆さん、良かったですね。お腹が空くのは辛いですからね!


 ――――――――――――――――――――――――――――


 魔王軍幹部 リンベル将軍視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 ふぅーー。ファングボアも角ウサギも、両方とも魔物ではあるが、その強さは比較にならない。

 角ウサギは、魔人族の子供でも簡単に狩れるが、ファングボアになると一般人は手を出すべきでは無いな。スピードとパワーがあるので、兵士でも下手すると怪我をする。


 いや、良い! 何にせよ、このピンクの角ウサギは我々よりも強いのだ。ファングボアなど簡単に倒したのだろう。

 しかし、まさか角ウサギが、ファングボアを一頭丸ごと、お弁当代わりに持ち歩いて居るとは思わなかった。


 あーー。角ウサギよ。分けてくれるのは嬉しいが、魔人族は、生肉を食べないんだよ。

 ちょっと火を通させてもらうよ。


 えっと、齧りかけの肉を渡して来たってことは、自分の分も焼いてほしいのかな? まぁ良いけど、焼いたら食感が変わってしまうが良いのかな? いや、そもそもファングボアの肉は、まだまだあるようなので、焼いて食べれなかったら、また別の生肉を出すだけかな?


 お、焼いてあげると、喜んで食べている。ジャーキーを食べるぐらいだから、魔人族と同じような味覚をしているのかもしれんな。だったら生肉よりも、焼くなり調理するなりした方が良いのだろう。



※ 作者からのお願い


「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!


つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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