呪われ聖者と狂犬騎士
「アズライトと呼び捨てにしていただいて結構ですよ。私はアル様のための聖騎士なのですから」
解呪を得意とする聖者として、日々、人の呪いを解いているアル。
そんなアルには、まるで大型犬のように忠実な聖騎士アズライトが、専属の護衛としてついていた。
彼がアルの騎士になったのは、アズライトに掛けられていた人狼の呪いを解いた事がきっかけだ。
――しかし、実はその時、アルは解呪を一部失敗していた。
強い呪いだったため、解呪の力が拮抗し、その結果アルがその呪いを受けてしまったのである。
とは言え、獣の耳と尻尾が出る程度で実害はない。その内解けるでしょう、とも言われている。
「アズライト、どうしました?」
「私もアル様の尻尾、触りたいです」
「セクハラ……」
「ですよね……」
これはやや箱入りで天然気味な聖者の少女と、少女の事が大好きで仕方がない忠犬と見せかけて狂犬な騎士の物語。
※カクヨム様にも投稿しています。
解呪を得意とする聖者として、日々、人の呪いを解いているアル。
そんなアルには、まるで大型犬のように忠実な聖騎士アズライトが、専属の護衛としてついていた。
彼がアルの騎士になったのは、アズライトに掛けられていた人狼の呪いを解いた事がきっかけだ。
――しかし、実はその時、アルは解呪を一部失敗していた。
強い呪いだったため、解呪の力が拮抗し、その結果アルがその呪いを受けてしまったのである。
とは言え、獣の耳と尻尾が出る程度で実害はない。その内解けるでしょう、とも言われている。
「アズライト、どうしました?」
「私もアル様の尻尾、触りたいです」
「セクハラ……」
「ですよね……」
これはやや箱入りで天然気味な聖者の少女と、少女の事が大好きで仕方がない忠犬と見せかけて狂犬な騎士の物語。
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