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鏡泥棒

作者: 鏡夜 涼
掲載日:2022/07/15

鏡を狙う泥棒はいない。

不思議に思ったことはないかい?

鏡を見た泥棒は盗むどころか寧ろ逃げるんだ。

盗まない理由としては、鏡は安いとか、その割に扱いが難しいとか大きいとか需要はあまりないだとかまあ色々あるだろうが...。

現代の日本に生まれて1度も鏡を覗いたことがありません、なんてやついるのか?

流石にいないと思うぞ?

つまりどういうことか。

鏡は意外と必要なものなんだ。

盗んで倍近い値段で売ってみろ。

おそらく儲かるだろう。この俺が。

鏡のある生活に慣れすぎてないか?笑

鏡が日本中から消え失せる日が近いぜ。

次からは金庫に閉まっておくことをおすすめする。

忠告はしたぞ。

では。


そんなことを言ってあのおっさんはひらひらと手を振り颯爽と駆けていったが...頭イカれてるのではないだろうか。

いや、馬鹿だ。

俺の家の鏡はひとつ残らず割られちゃったが...。

鏡なんていつ使う?

身支度する時くらいなもんだろ?

常に必要な人なんてナルシストだけだ。

そんなの友達か誰かに直して貰えばいいじゃないか。

...友達のいないぼっちに袋叩きにされそうだ...。

いやいや、家族とか恋人とか、さ。いるだろ。流石に?

...一人暮らしがいるか。Oh...詰んだ。

意外と鏡って必要なのかもしれないな...。


んな馬鹿なことを考えながら歩いてたら人にぶつかった。

あーあ、あのおっさんに後で慰謝料(?)でも請求するか。

あんたのことを考えてたら人にぶつかっちまったじゃないですか。なんて。

どうせ鏡で?大儲けするんだろ?


「すみません」

「あ、いえ」


俺がぶつかったのは相当な美女だった。と思う。

まともに化粧をすれば、だが。

この子の家の鏡も割られたのかなー。大変だー。

ああ、意外と鏡って重要だったんだな、おっさん。

道行く可愛い子を眺める機会がなんだか少なくなった気がして悲しい。

まあ後ろからスタイル見るだけで満足してればいい話なんだが。

どうしても顔を確認したくなってしまう。

ってかあのおっさん結局なんだったんだ。


下を向くのをやめて、辺りを見る。

第一印象は、うわぁ。

なかなか酷い。

道行く人の身なりは...酷い。

鏡って必要なんだなと再確認する。

ってかこんなに大勢の家の鏡割るなんておっさん何者だよ...。逆に怖いんですが。


なんで歩いてるかってそりゃぁ健康のため...ではなくて鏡探してました。てへ。

だってあんなにみんな酷いんだもん。

学校行ってから友達に色々直してもらおうと思ったけどさ?

見てるこっちまで酷くなっていくような気がするんだもん。

ってことでコンビニでちょーっと直させてもらおうかなって。



数年前に書いた未投稿の小説です。さきほど発掘しました。

言葉の端々に幼さがちらちらして読みづらいです。いたた・・・。

でもいいものだと思ったので投稿しました。

今ではこんなにいいもの思いつかないし書けませんね。

歳かな。

あの頃が一番小説家だったのかもしれません。

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