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Re59 魔法少女の再利用

 魔族領の土地を再利用で再生してから一週間。

 ついに建国の準備が整ったと時音さんから聞かされた私は、魔王に会いに行くことにした。

「魔王、居る?」

「あらメグル、早かったわね」

 魔王の個室に行くと魔王は待ってましたと言わんばかりに迎えてくれた。

「建国の準備が終わったって聞いたから、何か手伝う事とかって無いのかなと思って」

「あらそう。それなら手伝う……のとはちょっと違うけどメグルにして欲しいことがあるわね」

「うん?」

 手伝うのとはちょっと違う、やって欲しいことってなんだろう。

「その辺は時音が用意してくれてるわ。建国記念に他国の方々を招待した式……パーティがあるから、そこに出てきて欲しいのよ」

「パーティかぁ」

 他国の方々って王族とか貴族だよね多分。そんな人達と混じってパーティとか気が重い。

「メグルはノモルワを倒した功労者だし、建国の基礎にも関わっているのだから、絶対参加よ、いいわね」

「はいはい」

 まあ、仕方ないか。結局流れに逆らわず流れ流されここまできた私だ。最後までそのスタンスでいいだろう。多分。

「それで、そのパーティはいつなの?」

「明日よ」

「急っ!」

 めちゃめちゃ急な用事だった。いや、今日でないだけ良いと思うべきかな。

「それまではまたこの一週間みたいに好きにダラダラしてていいわよ」

「べ、別に好きでだらだらしてたわけじゃ……」

 ただ特にやることが無かっただけだ。暇で暇で仕方なかっただけだ。

「それじゃあ、また明日」

「はいはい」

 そんな話をした後、私は結局魔王に言われたように翌日までただただダラダラしてしまった。

 そして建国記念のパーティ当日。

 新しい土地にできた新しい街、王城。

そのお城で開かれるパーティに参加するために城内の化粧室で着替えをしている時、ずっと気になっていたことを時音さんに訊くことにした。

「そういえばこの国の女王様って誰がやるんですか? やっぱり魔王ですか」

「え? あぁ、そう、言ってなかったわね。真央も言わなかったみたいだし」

「そうですね、聞いてないです」

 一体誰がやるんだろう。今の感じだと魔王がやるわけでは無いのかな……?

 ん? あれ、なんか嫌な予感。

「一応、聞きますけど。私じゃないですよね」

「…………さあ」

「今の間なんですかっ!?」

 これ絶対私がやらされるパターンだ!

 国の王なんて面倒な事、いくら何でもやりたくない。っていうかもうそれ魔法少女の領分じゃないし!

「帰ります!」

「何処へよ。これからはここが私達の帰る場所でしょう」

「嫌です! なんか凄く嫌な予感がするので!」

 よく部屋を見渡してみたらなんか凄く煌びやかな、王族でも来てそうな衣装が用意されている。嫌な予感しかしない。

「大丈夫よ、ただ玉座に座ってるだけでもいいわ」

「もうハッキリ言いましたね?! 嫌です帰ります!!」

「だから何処によ……」

 帰るって言ったら……あ、そうだ。

「転移!」

「あっ」

 私は転移キーを使ってある場所に飛んだ。

 ノモルワールさんの居る空間だ。

「――という事がありまして」

「ふむ、それで逃げて来たのか……しかしそれは、うむ、タイミングがよいな」

「はい?」

 なんだろう、ここに来て嫌な予感がまたするんだけれど。

「実は異世界は他にもあってな。その中に助けを必要としている世界の何と多いことか……実の所これらを何とかするために、一つの世界に魔法少女の国を造らせ、集めた少女達を必要な世界に送り出す算段だったのじゃ」

「それ、魔王に言いましたっけ?」

「どうだったかのう」

「……それで、丁度いいって言うのは、まさかと思いますが私が新しい世界を救いに行くって話ですか?」

「おぉ! 流石世界を二度救った魔法少女じゃ!! ご明察じゃわい!!」

「なんかこの流れ前にもあった気がする!!」

 豚もおだてりゃって言うんじゃないけど、何か前にも露骨におだてられて送り出された記憶がある。

「女王になるか、はたまた魔法少女として異世界に渡るか、どうする、メグルよ」

「もう二択で決定ですか!?」

 なんかもう、はあ。どうにでもなれ!

「女王やるくらなら魔法少女でいます」

「そうか、それは良い! ではその前に食事でもしようかの、積もる話もあろうて」

「はあ」

 そんなわけでノモルワールさんが何処からともなく出した食事を頂くことになった私。

「これ食べたら異世界行き確定なんですよね」

「何を言っておる、もう行くと決めたんじゃろ?」

「まあ、そうですけど」

 この世界というか、この空間での最後の晩餐を楽しみながら、ふと、飲み物の味が変な気がした。

「うく、うん? これ、何ですか?」

「それか、それは魔王から貰った不老の秘薬入り果実水じゃ」

「ぶふっ!!」

 なんてもの飲ませるのかなこのエセ神様は!!

「毒じゃないだけマシだけど! なんてもの飲ませるんですか!」

「いやだって、必要じゃろ。永遠の魔法少女には」

「ぐっ……まあ、そう、ですけど!」

 ただでさえ寿命を消費するような大技をたくさん撃ってしまっている私だ。魔法少女を続けるならこれは必要な事……だけど。

「はあ、もう、なるようになるかな」

「お主結構太いよな」

「魔法少女に太いとか言わないでください」

 誰の所為で精神が強くなったか、ちょっと考えて言って欲しい。

 まあでも、悪いことばっかりじゃなかったけどね、あの世界での旅……冒険……そんなにしてないけど、世界を救う戦いは。

「さて、そろそろ食事も終わりじゃな。行ってくれるな、メグル」

「はいはい」

 言いながら、今更だけど魔王から貰った不老の秘薬があった段階で、ここまで全部魔王の想定通りなんじゃないかと思い付く。

「さあ行け! そして世界を救うのじゃ!!」

「はーい」

 ノモルワールさんの魔法で転移を受ける私。

 次の瞬間。瞬き程の一瞬で見覚えのない、やたらとファンタジー色の強い植物が茂る森に景色が変わっていた。

「ふう、これからいくつの世界を救う事になるのかな、私」

 不老の体なら永遠に魔法少女をできる。不死ではないけど、魔王達を見るに老いでは死なないのだろう。

「さて、この世界は何に困ってるのかな!」

 それすら聞いてない私はまずは街でも探そうと歩き出す――


――これは、魔法少女による魔法少女の為の、永遠のサイクルの物語。


ご読了ありがとうございました!

今回でこの作品の更新は終わりとなります。

つたない文章にちぐはぐな物語……になってしまったと思っておりますが、今回の作品の反省や経験を踏まえた新作を作成中です。

同時進行していた小説(エルフの暇)の方はまだまだ続きますが、こちらは先に終了です。

最後に、ここまでこの作品を読んでくださった方いっらしゃいますでしょうか、居ると良いなと思いつつ、ありがとうございます! と言わせてください。

それではまた、次回作かエルフの暇でお会いしましょう!


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