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Re54 魔法少女の決断

「とりあえず、私達がすべきことを整理しませんか?」

「ふむ、そうじゃな」

 以前の話から思ったのは、とりあえずもうちょっとわかりやすく状況を整理するべきだということだった。

「まず、ノモルワは復活するんですよね? 止めたりは出来ませんか?」

「できぬ。アレは双方の世界の悪意が集まって出来る者じゃ。人類に悪意ある限り、生み出され続けるじゃろう」

「なるほど、つまり実質無制限に増えるんですね」

「お主、人類の善意とか信じとらんのかの……」

「はい?」

 人類の善意? 何それ美味しいんですか?

「魔法少女ってもっとこう、夢とか希望にあふれてる存在じゃろ?」

「魔法少女は力の限り武力行使で問題を解決する少女ですけど」

「お主めちゃめちゃ擦れてるのう……」

 人類から悪意がなくなる日なんて来ない。それならやることは一つだ。

「まずノモルワは何とかしないといけませんね」

「それならメグルが居るんだし十分なんじゃないの?」

「ちょ、私一人ですか? あれでも死にかけた、っていうか死ぬほどしんどい戦いだったんですけど……」

 流石にまたアレと一対一とか勘弁して欲しい。キツイし痛いし嫌だ。

「そう、じゃあ仕方ないから手を貸してあげてもいいけれど、条件があるわ」

「条件ですか」

 なんだろう、これ。渋られたのってこの条件を飲ませる為な気がするんだけど。

大丈夫なのかな。

「私達が作る魔法少女の国を建国するのを手伝う事。それが条件。土地は適当に誰も住んでないような辺境の森なり山なりを更地にして造るわ。どう?」

「今の魔王軍はどうするんですか?」

「あれは魔族の国でしょう。王は誰かに譲って、悪さをするようならぶっ飛ばすわ」

「なるほど……?」

 なんかさっきから凄く物騒な事を言ってるなこの魔王。

 更地にするとか、ぶっ飛ばすとか。

 後者は私も良くやるけど……。

「でも手伝うって何を……私、基本的に頭を使うのは苦手ですよ」

「よくも自分で言えるわね……、貴方には再利用があるでしょう。それを使うのよ」

「はい?」

 どういう意味でしょうね、それは。

「今の魔王城。アレをそのまま私達の国に移し替えるから、転移魔法を操子と一緒に使って欲しいのよ」

「なるほど?」

 でもそれ操ちゃん一人でもいい気がするけどなぁ。

「二人でやった方が負担が減るでしょう」

「そ、そうですね」

 なんだか私の心を読んだかのような魔王の言葉にちょっと言葉に詰まった。

「それ以外は……まあおいおいね。あまり難しいことは言わないわ。基本的にあなたの魔法を頼らせてほしいってところかしら」

「それならまあ」

 国を作るよって言われても政治とか経済とかの話はさっぱりなのでそういう話を回されても凄く困る。

「そういうことならノモルワ討伐は手伝うわ。でも、魔法少女の国を作って、そこをこれから来る魔法少女の受け皿にって話だったわよね?」

「そうじゃ。そしてその魔法少女達には定期的にノモルワや悪者を退治して欲しいのじゃ」

「なるほど。それはまあいいとして。一つ問題があるわ」

「なんじゃ?」

「私が未だに神にムカついているってことよ」

「む、むう」

 そう言えば魔王、神様嫌ってたね。ここまで普通に話が進むから忘れてたけど。

「ぶん殴らせてくれたら、さっきまでの話、実行してあげるわ」

「なっ……いや、うむ。どんとこいじゃ!!」

 どうやら覚悟を決めたらしいノモルワールさんは神代表として殴られることになったみたいだ。

 腰のあたりで拳を固めて体を張っている。何処を殴られるんだろうね。

「ふんっ!」

「ぐぶっ!」

 魔王は体を強張らせていたノモルワールさんの顔面をフルスイングで殴りつけた。

 殴った後そのまま振り抜かれる拳は、ノモルワールさんの体をなぎ倒した。

「ひゃあ……」

 余りの容赦のなさに変な声が出てしまった。

「成敗してやったわ」

「この場合成敗って言うんですかね……」

 神様達の企みは私達にとっては良し悪しだ。

 死んでも続きがあるのはありがたいけど、普通に死なせては貰えないってことでもある。

 一生戦いからは逃れられない人生か……そう考えると悪い方に傾くのかも。

 なら成敗で合ってるかもしれない。

「さす、流石魔王じゃ……一応神である相手に一切の躊躇いや手加減が無い……」

「馬鹿ね、素手の段階で手加減しているでしょう? 本気だったら魔法使ってるわ」

「それもそうですね」

「いや、そういう問題かのうこれは……」

 手加減していると言えばしてるし、してないと言えばしてない、そんな感じだったね。

「さて、それじゃあやることは決まったわね」

「はい、ノモルワを倒しましょう」

 まあ何はともあれ。私達は協力してノモルワを倒すことになったのです。


ご読了ありがとうございました!

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