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Re49 魔法少女の再利用復興

「という訳で来ました」

「どういう訳だ……まったく」

 私はボロボロになった王城に、それでも居続ける中々度胸のある皇帝の前に居た。

「まあいい、お前の魔法で復興とかできないのか?」

「直球ですね」

 まあ、普通にあれだけ魔法少女同士で暴れた所為で街はボロボロ。

 人でも少ないようで、これでは復興どころでは無さそうなのは来る途中の空から見てもわかっていた。

「いいですよ。条件付きで」

「よし乗った。条件は金でいいな?」

「わぁ、一番要らないかも」

 正直お金は……あれ、あんまり持ってない?

「報酬は要らないのか。無欲だな」

「いえ、たんまり大金でお願いします」

「よし、商談成立だな」

 冒険者ギルドに登録して以来。忙し過ぎて仕事なんてしてない、当然お金もない。

 たまたま精霊国や魔王にお世話になったから衣食住に困らなかっただけだ。

「それじゃ、治しますね」

 私はそういうと、部屋の窓を開けて、そこから街を確認した。

「ふぅ……『再利用』」

 これで終わり。

 街の全てが再利用可能状態。つまり直った。

「お前の魔法とやらはとんでもないな……」

「便利ですよね」

「あぁ、そりゃ便利に使われるわけだ」

「あはは……」

 確かに、そうかも。

「これって国民にはどう説明するんですか?」

「爺に勝てる程の英雄の為した奇跡とでもしておくさ」

「うわぁ……」

 なんか面倒だね。バレたら特に。

「そういえばギルドからお前に招致があったな」

「へ? なんでしょう」

 召致っていうと何だろう、呼び出されるような悪いことしたかな。

「どうせランクアップの話だろう」

「ランクアップ、ですか?」

 ランクアップするような依頼を受けたことも、そもそも活動した記憶がない。

「お前がこの国で魔法少女と戦ったのを見ていた者たちの報告でな、ギルド側がお前を英雄扱いする為にランクをSにしたいそうだ」

「げっ」

 それは、困る。目立つし注目されるし便利屋扱いされそうだ。特に権力者に。

「丁重にお断りします。では私は帰りますので」

「何処にだ。住所不定」

「うっ……」

 ここでまさか「魔王城で世話になってるから住所不定じゃないですよ」なんて言えない。

「さ、最近知り合いが出来て、泊めて貰っているんです」

「そうか、俺も知り合いだよな。止まってけ」

「遠慮します」

「まあ、そう言うなよ。今この国には英雄が必要だ。また大きな力に晒された時の為の心のよりどころだ。パレードを開くから、出てくれ」

「うぅん……」

 言ってることは分るけど。どうしよう。

「よいのではないか? 祭りなら上手いものが食える」

「その通りだ。いくらでも馳走しよう」

「アルク!!」

 アルクの発言に皇帝が乗っかる。まったくもう!

「はぁ……わかりました。パレードだけですよ? ギルドの方は断らせてください」

「ならそっちは俺の方で処理しとく。それで商談成立でいいか?」

「はい」

 というわけで、私は救国の英雄としてパレードで見世物になることになってしまいました。

 ……どうしてこうなっちゃうかなぁ。


ご読了ありがとうございました!

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