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44、倒置法地獄

 小説の執筆に慣れてきた時、文章に工夫を凝らしたくなったことはありませんか? 最初のころは、箇条書きで『○○だった』『○○した』という素っ気ない文章でつらつらと小説を綴ったかと思いますが、他の小説家さんの作品を読み漁るなどして徐々にコツが掴めてくると『オリジナル』を出したいと感じてしまうものです。(true177だけならごめんなさい)


 作者の場合、その『オリジナルらしさ』を出すために使ったのが倒置法です。時系列にただ出来事を連ねているよりも、順番を逆転させて書いた方が小説書き初心者脱出の実感がわいてくるので、一時期は文章が倒置法だらけになっていました。(今もですが……)


 しかし、よーくよく考えてみてください。その文章、読者から見て読みにくくないですか?

 

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 ・太郎は桃を一つ持っていたが、青果店に桃を買いに行った。

 ・太郎は青果店に桃を買いに行った。既に、桃を一つ手持ちにしていたのだが。



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 日本語の特徴として、どれだけ語順を並べ替えても意味は変わりません。ただ、『変わらない』というだけで、読みやすさには差異があります。『買った、私は、百円で、デパートで、桃を』でも伝わらないという事ではありませんが、これが羅列されている文を読む気にはなれません。


 例えば、倒置法を使うと、後半に持ってくる部分が強調されます。しかし麻薬などと同じで連続させ過ぎると、読者も麻痺して効果が薄れてしまいます。そうなると、読みにくさだけが残ってしまい、ブラバ(ブラウザバックの略)されてしまうかもしれません。


 自作小説が出版できるくらいのプロになるぐらいの文章力が無いうちは、『オリジナル』を無理に表現しようとしなくていいのかもしれませんね。




      ーーーーーーーーーー今回のまとめーーーーーーーーーー

          Simple Is Best!


完結まであと:54

to be continued...

倒置法がやめられない、とまらない……。


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『あるある』だと思った方、共感してくださった方がいれば幸いです。

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