41、現実と小説内世界のギャップの差が大きい。
小説の恋愛ものは、よく主人公と異性が結ばれます(当たり前)。平気で幼馴染がいて、流れるようにヒロインから好かれ、そして大抵の場合はハッピーエンドで括られます。本当に、うらやましい限りです。
さて、本題ですが、あなたは『異性』の『幼馴染』と『少なくとも中学卒業』まで『親密な関係だったOR今も親密関係』ですか? 恐らく99%以上は『NO』でしょう。筆者は、『異性』だけが当てはまりません。
『ラブコメ小説』と『現実』、決して融合することのない二つの世界。だからこそ、私たちは仮想の『ラブコメ小説』に惹かれ、主人公に感情移入して顔を輝かせたり泥沼に沈んだりするのです。そして、極稀に感情移入の度が過ぎるがあまり、廃人と化す人もいます。
「なぜ『ラブコメ小説』に惹かれるのか?」。それは、ラブコメ小説が決して実現することのない未来・過去であると割り切ることが出来るからです。『自分もこうなったらいいなー』とは思いつつも、未来永劫訪れる事のない世界にいつまでも未練を残さない。そういう事です(分かりづらい)。
ただし、『現実』と『小説』とを比べると、やはり差異が生じます。ラブコメに限らず、ファンタジーもの、歴史IF、SF……。どれも、実現不可です(正確に述べるとラブコメは僅かながら可能性アリ。でもだいたい幻で終わる)。それを時々考えて、途方もない虚無感に襲われることもあります。しかし、それが小説です。
筆者と亮平(『進展しない』の主人公)はかなり性格や思考回路が似ていますが、それでも人間関係は現実のものとは大きく違います。しかし、『感情移入できないのか?』と問いかけられれば『NO』と否定します。
ギャップは、小説にはつきものです。ただ、その『本来あり得ない設定』が作品の良さを引き出すことも多々あります。『オーバー過ぎる』などと躊躇したりせず、いっそ限界まで突っ込んでしまってはどうでしょうか。
----------今回のまとめ----------
ギャップがあるからこそ小説は面白い!
エタ回避まであと:59
to be continued...
『あるある』だと思った方、共感してくださった方がいれば幸いです。