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血の宴 後日談

くっ……」


朝の光を浴び、私はベッドの上で起き上がる。


ふわぁ……剣の整備をしていたら寝てしまったか。いやはや、私もまだ練習不足と言って良いか。


鞘に剣を収めると私は自室を出て階段を降り、屋敷を出る。


うん、良い日差しだ。さて、今日も何時もの朝市に行くとしよう。


「ひっ……!」


朝市についた私を見た婦人は顔をひきつらせて一目散に駆け出していく。


おいおい、逃げなくてもいいだろ。


剣を引き抜くと婦人の心臓に背後から貫く。


「ごふっ……」


婦人が地面に倒れると引き抜いては刺し、刺しては引き抜き、何度も婦人の身体を刺していく。


婦人の身体が動かなくなったところで、振り向き様に私を取り押さえようとする男を両断する。


両断し、刃に付着した血を一度、軽く舐める。


「……アハ」


そして、


「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」


血の宴が始まる。


高笑いと共に逃げる朝市に来ていた人の心臓を刺し、首を切り、脚を切り、首を締めていく。


ああ、やはり人殺しは癖になるような快感がある。血の鉄のような香りは脳が蕩けるように心地よく、人を切った感触は手に残り、心地よさを感じさせる。


そしてなにより……絶叫!人々が奏でる絶叫は私にとってのコーラスになり、この美しい舞台を彩る!


捕まえようとする人の首を掴み、壁に叩きつける。手を伸ばしてくる人を腕ごと切り落とす。悶絶する男の胸に足を押しつけ、笑顔で脳天を剣で割る。


おや、もういなくなってしまったか。


朝市に人がいなくなったところで私はドアを蹴破り民家に入る。


「こ、来ないで下さい……!」


愚かなことだ。


果物ナイフを震える手で持つ女に近づき、腕を切り落とす。


「ひぐっ!……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


痛みに耐え、力任せに突進してくる女の脚を切り落とす。


殺しはしない。そんなつまらない事をするつもりはない。この女には私に逆らった罰を与えなくては。


「【焔よ 焼け焦げよ】」

「イギィィィィィィィィィィィィィィ!」


魔術で炎を出して傷口を焼き、上手く見えるよう椅子に置いて近くに置かれていた布で適当に縛る。


さて、それじゃあ始めてしまおうか。


近くに置かれた箪笥を開け、服の奥に隠されていた十歳くらいの少女を引きずりだして床に叩きつけ背中を足で押さえつける。


「ま、ママ!?」

「そうか。なら、キチンとしないとな」


私が剣を振り上げると女は涙声で懇願する。


「や、止めて下さい!私がどうなっても構いませんから、娘にだけは!」

「拒否する。何せ、貴女を苦しめるためだからな」


そう言うと、少女の細い肩に剣を突き立てると、少女は甲高い悲鳴をあげる。何度も傷を広げるように上下に動かすと、少女は涙声で懇願してくる。


「痛い!痛い痛い痛い!止めて、止めてください!」

「ミーニャ!お願いです、どうか止めてください!」

「止めないっていたよな、間抜け」


剣を引き抜くとぐちゃぐちゃになり赤く染まった肉が見える。机に置かれていたランプに入っている蝋燭を取り出す。


それでは、少々趣向を変えようか。確か、拷問の中に火を使ったものがあったな。


「【火よ灯れ】


魔術で火を灯し、少女の傷口に向くよう傾けて近づける。蝋は火の温度で溶けていき、少女の傷口に落ちる。


「熱っ!?熱いから止めてください!」

「止めるつもりはないぞ?君は、私に逆らった母親を恨むんだな」


私は貴族、お前らは平民。身分の違いは絶対であり、お前らに逆らう権利は一切ない。それなのに、この私に逆らった。ならば、それ相応の罰を与えないといけない。


少女の両腕と両足を切断して火で炙って止血すると、少女は白目を向いて気絶してしまう。女が泣き叫ぶのが五月蝿いため布で口を塞ぐ。


仕方がないな、これは、目覚めさせなくてはならない。


私は足を退かし、裏庭に置かれた雨水が溜まった水瓶と大きめの石を持ってきて石を床に置き、その上に水瓶の口を置く。


重いけど、意識を取り戻させるにはこれが一番だ。


その口の中に、四肢が切り落とされ、自分では身動きのとれない少女の頭を突っ込む。


「ガボッ!?」


すぐに少女は目覚め、腰を振って悶絶したため少女の頭を水瓶から出す。


ふーん……簡単に目が覚めてしまったか。もう少し楽しんでも良かったが、ここで死んでもらっても困る。


「ケホッ、ケホッ……!」

「さて、次は?首絞め?火炙り?解体?あ、土を食べさせるのも良いな。どれが良いか選ばせてやる」

「――そこまでだ!!」


少女に笑顔で話しかけていると扉が開けられ、騎士とは比べ物にならないみすぼらしい鎧を着た男たちが入ってくる。


……探検者か。ここから面白い事になるのに、つまらない事をしてくれたものだ。


水瓶を起こしながら少女の頭を手に持って持ち上げる。


「動くな。動いたら、このガキの命は保証しない」

「はっ……知るかよ、んなもん!!」


そう言って、私に歯向かった近づくと剣を振り下ろしてくる。


そうだ。貴様らはあくまで金が貰えるからやっているのだろう。だからこそ、そんな行動ができる。


と、言うわけで。死んでね。


水瓶の口の中に少女の頭を勢いよく突っ込む。


「【氷よ凍れ】」


そして口を氷で凍らせて塞ぎ、水瓶を固定させる。


さて、これでもうこの少女は問題なし、と。


床に刺さっていた剣を五月蝿く泣き叫ぶ女の口の中に入れて口内を刺し穿つ。


もうお前の絶叫は聞き飽きた。もう価値はない。

剣を引き抜き、探検者たちに接近しながら剣を振り下ろすがギリギリのところで躱される。それと同時に外に矢を構えた探検者から矢が放たれ、ドアの影に隠れて避ける。


続く探検者が剣を振り下ろすがすぐに見切り、顎に剣を突き刺すと、探検者は簡単に地面に崩れる。


続く矢を剣で打ち落とし、外に一気に駆け出すと矢をつがえようとした探検者を首を切り落とす。

首と身体を別たれた探検者の身体が地面に倒れてから、私は気がつく。


私は、既に包囲されていたか。


辺りの脇道や屋根の上には多くの探検者が殺気立ってこちらにそれぞれの得物を向けていた。


圧倒的な状況の中、


「……アハッ」


それを見て、私は平然と嗤う。

いっぱい人がいるのなら、私はより多くの人間を殺すことができる。ああ、なんて良い一時が過ごせるのか、楽しみだ……!


「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」


私の歓喜とも言える狂声と共に私は剣を片手に探検者の集団に向けて駆け出す。


さあ、どんどん殺していきましょうか。もっと、もっと、殺しましょう!!

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