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目を閉じれば  作者: さち
序章 ただ当たり前がほしかった
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ねぇ(2020年2月20日)






痛いってなに…?






苦しいってなに…?






悲しいってなに…?




嬉しいってなに…?








見崎あずさ(21)


私の置かれた環境が当たり前じゃないと気づいてから

どれだけの月日が経ったのだろう


テストでいい点を取らなければ

うちの子じゃない!と暴言を吐かれることが

何か気にくわないことがあれば

背中を殴られる


それが当たり前だと思っていた


母は酒癖の悪かった父を早々に見限り離婚

父の顔も自分は覚えていない


今はそれほどでもないが

幼い頃は父にそっくりだったという自分

母にあんたのその顔、嫌いなんだよ!と怒鳴られたこともあった

本人は覚えていないらしいが



母は自分では虐待だと思っていないようだ

私は教育熱心な母親

子供を女手一つで大学まで通わせるいい女

休日は趣味で忙しい、充実している女


そう思っている




褒めてもらったことなどあっただろうか…


ねえ、ただ愛情が欲しかっただけなんだよ

それさえ叶わないの?

私は貴方に付加価値をつけるための道具じゃないんだよ?

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