0.謎の男
~プロローグ~
コンクリートに囲まれた、地下空間にある、とある研究室。7名ほどの研究者が研究室で、作業を行っている。
「ボス。新しい憑液ができました。」
「よし。100人集めろ。そいつらに憑液を射って様子を見よう。」
数名の武装した格好の男達が、研究室を飛び出した。
そして、しばらくすると、地下空間から、次々と武装した男達がでてきた。そこには、武装した男2人と、たくさんの女性、子供、男性、お年寄りの姿があった。
「ボスから100匹のモルモットを、と要請が。」
「了解」
男2人が100人を地下空間へ送り込む。
広い空間に20人が縦5列に並ばされる。その回りには、銃を手に抱えた男達がいた。上から、その様子を例の男があった。
その者が指示を出す。
「射て。」
「は!」
それを合図に、端の人から前列から順に注射がされ始めた。
「ううヴヴぅう……うヴぁあああおおお!!」
前列の一番端の男の人が苦しみ始める。
「うっ……………。」
やがて、苦しみつづけていた男は、だんだんとその勢いを失っていき、そしてとうとう動かなくなった。
「おいおい…また失敗か。研究最高責任者を出せ。」
「は!お呼びでしょうか。」
「そこから動くなよ。」
「は!……。」
男は研究最高責任者に向け、銃口を向ける。
そして、男は躊躇いもなく引き金を引いた。辺りに鉄臭い臭いが充満する。
「次は失敗するなよ。」
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主人公
天童 逸樹 17歳
スラム育ち。望月 陵に勧誘され、バイオラジカルプロテクションという組織にはいる。
好きな食べ物:玉ねぎ
憑衣:ニホンオオカミ 哺乳類 絶滅
望月 陵 23歳
スラム育ち。趣味の独り歩きをしている途中、天童 逸樹と出会う。ネズミを見ると理性を失ってしまう。
好きな食べ物:スイーツ
憑衣:ネコ 哺乳類