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とあるおばさんの一人旅。

作者: 杏音

これは私の想像上のおばさまがたの物語です。

実際のおばさまがたとは違いますのでご理解お願いします。

「私は、旅に出るのっ…!」

  そういってマイホームを出たのは、この家に住むおばさん。

 目的地は気の向くままに。

 風に乗って。

 さあ、出発!

「どこに行こうかしら?バスにでも…はっ!」

何かに気付いたのか…?

おばさんは固まってしまった。


「あれは近所の奥様、山田さんだわ!」

おばさんはいかにも「温泉旅行に行きます♪」という格好をしている。…その格好はご想像におまかせしよう。

山田さんは近所で一番の大金持ちで、そのせいかちょっと威張っている。

おばさんが旅に出ると知れば、あの甲高い声を出して 、「奥様ぁ、どこにいくんですのぉ?まぁうらやましぃ、うちなんて旦那の仕事が忙しくて旅にいけないのよぉ、ぺちゃぺちゃぺちゃ…」なんて延々に話しが続くに違いない。

おばさんはあわてて道を引き返した。


「危なかったわぁ…」

近所のおばさんづきあいは大変である。

気を取り直してバスに乗ろうとした時、おばさんはふと重大なことを思い出した。

「水道の水を出しっぱなしにしたまま出てきてしまったわ!!」



おばさんは家に帰って水道の水を止めると、裏の家から声がした。

「奥様ぁ!今うちに山田さんの奥様がいらっしゃってるのよぉ、あなたも来ないかしらぁ?」

「あら、それではお邪魔しますわぁ!」


おばさんは旅に出ようとした。

しかし、それは無理だと分かったのだ。

おばさんは、今日も近所のおばさんづきあいに追われている。


おしまい♪

             

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― 新着の感想 ―
[一言] 短い文章でしたが、ご近所付き合いがいかに大変かがとてもわかる内容でした。 そして、私の実家の付近でもよくある風景だとも。 おばちゃん怖いけど、いつか私もあの世界に入らないといけないのね?って…
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