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イタチは笑う  作者: 足利義光
序章
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彼の夜

 読んで下さる皆様。

はじめまして、島津祥光でございます(*´∀`)


 初めて小説なるものを

書きます。

えぇ、もうドキドキっすよ(-。-;)



 イタチについての基本情報を。


 年齢はおよそ自称二三才。


 身長は一六七センチで体重は五九キロ。


 髪型は短めのやや茶色。


 服装は主に白いシャツに赤茶色のカーゴパンツで靴はスニーカー。


 見た目はこんな所で話に入らせて頂きます。

 あー、眠いな。

 それがオレが今、正直に思う本音だ。


 時間は……えーと夜中の二時、と。

 スマホの明かりが暗闇にやたらと映える。

 ヤバイヤバイ。見えたらバレるじゃねぇか。


 ンで、まだかよ? 確か一時には来るんじゃなかったか? あの野郎、ガセネタ掴ませやがって、とイライラしながらオレは待った。


 ン? 何を待つのかって。あ〜、これからわかるからソイツは気にすんな。


 それからしばらく一人で退屈してると、車が一台来た。やれやれ、ようやくだな。早く終わらせてさっさと寝よう。


 車からは大男が一人。見た感じじゃ身長は一九〇はあるだろうか、全く背の高い奴は嫌いだ。


「ブツはどうした?」

「ハイハイ、ダンナ遅いですよ、女ですかぃ?」

 

 小男が暗闇から現れた。身長は一六〇かな。話が下世話でどうにもこういう奴は嫌だね、オレはさ。


「くだらんお喋りはいい、……ブツを見せろ」

「あぁ、コレですよダンナ」


 小男はバッグを大男に差し出す。大男は無言でバッグを奪うように取ると、中身を確認し始めた。


「ブツの質が悪いようなら分かってるな……」


 大男が小男を睨みながら言った。


「嫌だなぁダンナ、ダンナを騙すなんて、アタシには出来やしないよ」


 小男は、へらへらと愛想笑いを浮かべながら返した。


「ふん、ならいい」


 大男はバッグの中身を取り出す。お約束の白い粉の詰まったビニール袋だ。袋に指で穴を空け、粉を着けると口に運び確かめる。


「上出来だ。金は……」

「いや、アタシは命が第一だからさ」

「何?」



 不意に衝撃が走り、大男は突然姿勢を崩すとその場で膝立ちになる。

 そして彼が事態を理解する前に、後頭部にゴリッとした感触があった。


「分かってるのか? 相手がだ……かッ」


 大男が言葉を言い終わる前に”バスッ”という音が暗闇の中で響いた。

 脳漿をまき散らしながら、その場に物言わぬ肉の塊が一つ地に伏す。


「あ、アタシはアンタに協力したんだよ。アタシもこの野郎は大嫌いでさ。アンタには感謝してるんだよ」


  小男がまくし立てるように話しかけるのは、このオレだ。大男を殺したのはオレ、いや正確には右手のオートマグⅢだ。


「…………だからアタシは見逃してくれるんだよねぇ?」


 やれやれ、五月蝿い奴だ。オレはもう興味もないので背を向ける。


「あ、じゃあアタシはこれで……」


 ”バスッ”

 ”ドサッ”という音を立てて肉の塊がもう一つ地に伏した。

 ああ、興味はねぇよ。地獄に落ちる野郎にはな。

 今夜の仕事はこれ位で充分だろう、このクスリはこの場で燃やしちまおう。


「――やれやれ、ようやく寝れるな」


 ああ、そういや自己紹介がまだだな。

 オレの名はイタチ。

 この腐りきった塔の街の底辺で蠢くチンケな悪党の一人だ。

 これは最低な世界で最悪な街で足掻く、愚か者達の話さ。


あらすじにも書いてますがイタチは元々私が演じる予定だった役でした。


主役ではなかったのですが個性的でいいキャラで、彼を主役にした話の案もありました。


彼が主役ならどんな話になるか?これがこの小説を書こうと思ったきっかけです。

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