総回診
なし
次。大将に選んでもらった。まんじゅうそばが食べられるらしい。さっそく頼む。
その時、廊下奥から、一列で歩いてくる一団。どこかで、みたイメージ。
ゆっくりしたスローな感じ。フラッシュバック。後光がさしている。ぶろっけん現象か。
ドップラー現象か。「「「白鳥先生の、総回診ーーーー。」」」
白い教頭。白髪か。もとい。白い巨頭。
一列、皆、赤い服もしや、名刺の。あわてて名刺を見る。
婚活アドバイザー集団だ。温泉で婚活。なぜ。それに目をうばわれ、目が点になる。
あいよ。威勢のよい声。突然。目の前に、そばがきた。ずずずっと食べる。すする。
うまい。なんて言っていいかわからない味。なんとも言えない味。
が、うまい。一息で食べる。食べ終わって、カードをそのままに、
奥へぶらつく。と言うか引き寄せられた。
廊下の奥は、ちょっとした近代工場であった。白衣に帽子、マスクをかぶった人たちが
つけものを仕分けている。こぶりの樽から出して、それを別な樽につけなおしたり、
小さな袋や、タッパに入れている。なんとなくうろつく。
近代工場のようなのに、なぜかロビー。客が近くていいのか。
ギャップがはげしい。突然。パパーーと呼ばれる。小さい3歳ぐらいの男の子が足にまとわりつく。
いつ結婚した。というか、自分の子どもなのか。あらたな結婚詐欺か。。。。
「なんだここに居たのか。」しわがれた声。初老男性が近づいてくる。目は笑っている。
「探したぞ。おじさんも待ってる。」わけもわからず、一緒にもと来た廊下を戻る。
子どもは手をつないでくる。小さな手だ。そして戻り際、誰かとすれ違う。
その時、どしーん。まさか、なぜ。背負い投げ。後ろから投げ飛ばされる空中で、時間が止まっている感覚。
スローモーションでながれていく。床にどしーんと打たれる。「まいったか」
見れば、さきほどの浴場で私を激怒した強面のおっさん。ニヤリと笑っている。このまま意識が無くなるのか。
目の前が白くなる。。。。。遠くで何かが鳴っている。なんだ、あの音は。ずしーん。ずしーん。
よっ。とう。ずしーん。ずしーん。よっ。とう。ずしーん。ずしーん。ここはどこだ。
白いもやがかかった感じ。天井の壁。どこかで見かけた壁。ゆっくり起きあがる。何人も倒れている。
どうした。何かにやられたか。遠くに巨大な何か。白い棒が4つ。ひものようなものが取り囲んでいる。リング。
なし