怒りの留守電(200文字)
『はい、山田です。ただいま居留守を使っております。
携帯のディスプレイにあなたの番号が表示された段階で、居留守を使おうと思いました。あなたと話す事は何もありません。話したいとも思いません。
ピーっという発信音の後に、メッセージをお願いします。長々と語られると鬱陶しいので、五秒で用件を言って下さい。吹き込まれた伝言は、即刻削除させて頂きます』
「……で、ピーって鳴らないんだな」
『声も聞きたくないですから』
『はい、山田です。ただいま居留守を使っております。
携帯のディスプレイにあなたの番号が表示された段階で、居留守を使おうと思いました。あなたと話す事は何もありません。話したいとも思いません。
ピーっという発信音の後に、メッセージをお願いします。長々と語られると鬱陶しいので、五秒で用件を言って下さい。吹き込まれた伝言は、即刻削除させて頂きます』
「……で、ピーって鳴らないんだな」
『声も聞きたくないですから』
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