ウペペサンケ
ウペペサンケは北海道の山なのだが、
余りにも不思議な名前だったので、子供の頃に大変感動して何度もこの名前を口にしていた。
他にも、「少年アシベ」に登場する「ペッペッペッ・ソーランアレマ」さんとか、
長く記憶に残る名前は色々ある。
ここ5〜6年は平日に関東各地をウロウロする機会が増えたため、
変わった地名を発見することが多い。
信号待ちの間にその由来を考えているだけでも楽しい。
シンプル過ぎて覚えやすいのは一文字の地名。
旧大宮市の「山」、宮代町の「中」、行田市の「野」。
野田市を通るたびには、「天才バカボン」のパパの決めゼリフ「これでいいのだ」と唱えるし、
松山千春の「恋」を聴くと、コーヒーを飲んで「それでも恋い(濃い)は恋い(濃い)〜」と歌ってしまう。
これって、ダジャレでしかないようだが、言葉の遊びだと思う。
掛け言葉という伝統的な文化ではないだろうか?
「ホタルノヒカリ」で「どっこいしょういち」と言いながら立ち上がるのも文化。
掛け合い漫才も文化。
トランプ大統領のせいで、「メキシコ湾」とか「デナリ」が地図で書き換えられてしまった。
現地の住民の呼称を地名とするのなら、ワシントン在住の人が決めてはいけない。
エベレストでもチョモランマでも良いけど、よそ者が強制することではない。
そう言えば、鳥海山は山頂が山形か秋田かで揉めていたし、蔵王連峰の御釜は山形か宮城かで揉めていたような…。
富士山でさえ、静岡と山梨で山頂の取り合いをしているとか。
醜い争いだね。
夏目漱石の「三四郎」で「日本人が作ったものではない」と指摘されているのにね。
明治時代に、だぞ。
これに比べると苗字とか名前とか、小さい小さい。
せいぜい100年ぐらいのものでしょう?
戦国時代なんて、豊臣秀吉なんか、手柄を立てただけで苗字を変えたりしたし。
それ以前なんか、天災がある度に改元したりしていた。
名前というのは、そう呼ぶことで、楽しかったり、幸せな思い出がある方が良いに決まっている。
悲しかったり、つらかったら、変えてしまって良いんじゃないか。
シナぷしゅ君、君のお母さんにつけた名前の由来は、アニメの有名な声優だよ。
その弟である君の叔父さんにも、あるアニメの登場人物と同じ名前をつけたよ。
僕の父でさえ、弟には、自分が好きで、その当時有名な2人の歌手の名前から取ったと公言していたからね。
人間の体って、大体の細胞は1ヶ月で入れ替わるらしいから、来月の君は今の君ではないかも知れない。
その1ヶ月に君が食べたもので体が作られていくんだよ。
昔、取引先の顧客が前言を翻す時に良く言い訳をしていたよ。
「昨日の私は、今日の私ではない」
ちょっと、あんた!
「武士に二言はない」という言葉を知らないのか?
まあ、武士という階級はもうないし、働きもしないで飯を食わしてもらっている、
公務員以下の連中ではないしなあ。
「君子は豹変す」というコトワザもあったしね。
トランプは君子なのだろうか?