コソアド言葉
我が家では最近、「あれ」という言葉を禁止している。
「あれ」と言ったら、「あれって何だよ!阪神の優勝がどうした?」
と突っ込むことに決めたのだ。
「それ」と言ったら、「どれだよ!」
と、もちろん切り返す。
発した言葉は取り消せない。
時には、言葉の弾丸が、受けた相手に致命傷を与えることがあるからだ。
年をとると、前頭葉による感情の抑制がコントロールが効かなくなるため、
「キレる老人」が増えるているそうだ。
対策として有効なのは、一呼吸の時間をおいてから発言する、のが良いそうだ。
その時間にその発言の影響を吟味するのである。
昨年4月から、バッティングセンターに通っている。
余りに打ち込み過ぎて、両肘の筋肉を痛め、先週からは休んでいる
(毎日行くのはやめて、週2回ぐらいにペースダウンし、右肘痛のため左打席に専念)。
大体、1日700~800球ぐらいが限界だった。
1100球越えを3日続けたら、2日後になって肘と脇腹が痛くて、
布団から起きたり、顔を洗ったり、服を着替えたりするのにも苦痛を伴なうようになった。
腕を伸ばして重いものを持ち上げることもできない。
「猪突猛進と言う言葉を知っているかい?」
と、弟に宛てた小学校の担任教師の年賀状を見た記憶がある。
弟は意味がよく分からない様だった。
母は2人の息子の脇で、笑っていた。
弟が、優等生だった兄と比較されるのが嫌で、
しばしば悪友達とつるんで担任を困らせているのだと、後に僕の担任に聞いた。
高校生の時は、集団飲酒で、夏休み直前に10日間ぐらいの停学処分を受けていた。
130km/hのボールが本塁までの18.44m進むのに0.3秒
(計算上は0.14秒だけど、初速と終速が遅いので)かかるそうだ。
自動車の運転免許更新などでよく説明を受ける様に、
普通の人間が危険を察知してからブレーキを踏むまで、0.3秒かかるらしい。
コンピュータ用語でミッキー値と言うものがある。
マウスの最小移動距離で、1/100インチ、0.254mmに相当する。
勿論、その語源は世界一有名なあのネズミの名である。
液晶モニターのリフレッシュレートが30fpsか60fpsが普通なのも、
CPUのTick値も、すべて人間の神経伝達速度と関係しているらしい。
すると、どう考えても打てるはずがない。脳が弾道を記憶して予測しているはずだ。
でも、バットにボールが当たる瞬間が見えている様な気がする。
同じコースのボールを過去に見た記憶から映像を補完しているのだろう。
だから、記憶にないコースや速さのボールには反応出来ないのだろう。
なるほど、同じマシンで、同じ立ち位置で打っていては、練習にならないわけだ。
バットを替えたり、前後左右に立ち位置を変えたり、ワザと振り遅れたり、引っ張ったり流したり。
両打席で打てる時は交互に打ったりと、ふざけて遊んでいる様な打ち方をしている。
そうしないと飽きてきて、「お金がもったいないな」などと集中出来なくなるのは、
道理でなあ〜。
シナぷしゅ君に忠告しておきます。
バッティングセンターで、
ゴリラの様に力まかせに打つ人や、
金魚すくいのようにバックスイング無しで打つ人、
打ち損じたボールを打席の周りに放置している人を見たら、
決して近寄ったり目を合わせたりしてはいけませんよ。
きっと君にとって良くない行動をして来る可能性が高い、
「危ない」人でしょうから。
今回の教訓は、
「君子、危うきに近寄らず」
でした。