リフレインは麻痺を呼ぶ
今週も肘がまだ痛い。左も右も。
低めのボールを打つ様にすれば痛くないので、調子に乗ってしまい、
1日に1400球以上も打ってしまったのが良くなかったのかも知れない。
きっと、そうだ。
痛みというのは体の防衛機構なのだから、
湿布薬を貼って寝たり、我慢したりするのは有害なはずだ。
このことで、僕は、やっぱりペース配分が大事だと分かったのだよ。
掃除や片付けを、たった1日でやろうとして、徹夜したりしてはいけない。
毎日少しずつ続けなければならないとすると、日によって、
モチベーションが低い時や、別の用事で時間が取れない時などは、
苦痛だし困難でもある。
やる気がしない時は、注意力も足りなくてミスする確率も上がる。
NHKのETVでピアニストの清塚さんが語っていたのだが、
自分は野球のイチローさんのようなルーティーンは作らない主義だそうだ。
最初は手段だった物事が、繰り返すうちに目的になってしまう事があるけれど、
丁度そんな罠に引っかかるのは嫌だというのが理由らしい。
そう、リフレインが麻痺させるのだ。
思考停止すれば脳は楽ができるのだ。
休養が取れる。
疲れたままでは、猛獣に襲われた時に助からない。
小学生の頃、学校の廊下は歩くより走る事が多かった。
教師にとっては一般道路でも、僕達生徒にとっては高速道路だった。
そのため、見つかって罰として反省文を書かされた。
「廊下を走らないよう注意します」
いくら「走っていません。早歩きです!」と抗議してもダメだった。
時速何キロまでは良いのかは明文化されていないのに、だ。
大人になって考えてみても、時速4〜6kmぐらいはOKで8km以上がNGかな。
そのぐらいしか考えられない。
厳密に「走ると危ない速度」など決めようがない。
第一、衝突回避のための反射神経とか個人の特性が寄与する要素も大きいし。
いっそ免許制にしては?
時速4kmまでがCランク、6kmまではBランク、
8km以上はAランクの免許が必要とするとか…。
違反すると廊下の端の線の外側(追い越し禁止ゾーン)を歩かされるとか…。
罰として繰り返し同じ文章を書かせるのは、全く抑止効果が期待出来ないし、駄目である。
そう、「リフレインは麻痺を呼ぶ」からだ。
生命の危険を伴わない単調な記憶は、真っ先に記憶から消されてしまうのだよ。
シナぷしゅ君。
きっと君も、
廊下の角で誰かとぶつかって痛い目にあった時に、
そのことを思い出すのさ。




