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片付けられない人々

 「いわさきちひろ」の絵が出版社の倉庫で発見されたそうだ。

多くの人、特に「ちひろファン」にとっては嬉しいニュースなのだろう。

 しかし、だね、シナぷしゅ君。

君の母や祖母もそうだけど、倉庫の管理者は、

なぜ在庫管理をしていなかったのだろうか?

古代エジプトの遺跡じゃないんだから、

たかが数十年前の物が入っている倉庫だろうに。

 仕事で使っている場所に物を保管するには費用がかかる。

不用品や必要な者は常に点検して整理するのが管理者の仕事であるはずで、

そのための給料をもらっていたはずだ。

 全く…。

給料泥棒だね。

我が家の住人は、現在4人である。

そのうちの2人は「部屋を片付けられない人」だと思う。

ものすごく、そう思う。

特に妻(君の祖母)はひどい。

買い物袋から、冷凍品や冷蔵品はさすがに直ぐに出して片付ける。

だが、それ以外は台所や出入り口に置いたままである。

「じゃまだ」と注意すると、「ここに置いてある方が便利だから」と反論する。

特にナイロンのエコバッグやビニールの袋などは足を乗せると滑る。

だから「危ないじゃないか」と非難しても、

「後で片付ける」と言い訳して、結局いつまでも放置する。

何故なんだろうか?

最近、これは未来に対する楽観主義なのでは、と思うようになった。

明日もまた今日と同じ平穏な未来が来ると安心しているのだ。

僕は違う。

多くの大切な人を失っているのだ。

だから人間の命ははかないものだと身に染みて知っている。

2度目の麻疹にかかって寝ていた時に新潟地震にあった。

高校生の時に祖母を亡くした。

結婚式直前の夏に弟を亡くした。

1995年に家を新築していて、基礎工事が終わったばかりの時に、阪神淡路で地震。

仕事で定期的に西宮市の大学に打ち合わせに行っていたので、震災直後のJR西宮駅に行った。

バスの窓から被災地を見た。

2011年群馬の川場スキー場で3月1日に右肩を脱臼したばかりの11日に、東日本大震災。

このような経験を経たから、今日できる事を明日に延ばすことはしない。

シナぷしゅ君、君のお母さんも楽観主義者だから、気をつけてね。

おまけに、自己評価も高い「困ったちゃん」だし…。

まあ、小さい頃に見た目が可愛いので甘やかし過ぎたせいかなと、

今は反省しているよ。

シナぷしゅ君も、今はとても可愛いので、きっとモテるだろうから、

「やっぱり人間は中身だよね」

と、お母さんを反面教師にするんだよ。

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