之を楽しむ者に如かず
昨年12月に鶴岡市の由良温泉で忘年会を開催した時に、
お土産用に「庄内論語」を買って来たよ。
一緒に行った友人たちには、
「そんな物を買って行ったら、孫に嫌がられるよ」
と、言われたけれど…。
肘の痛みが大分改善してきたので、バッティングセンター通いを再開している訳だが、
相変わらず、つらそうに頑張る子供達を見ると、
中学時代に習った、論語の、
「之を知る者は、之を好む者に如かず。
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」
という一節を思い出す。
白いボールを思い切り叩いて、それが冷たい冬の空気を切り裂いて、空に向けて飛んで行く。
この気持ち良い光景を、どうして楽しまないのだろうか。
つい数年前まで、何にでも目を輝かせていた幼年時代を過ごしていたはずなのに、
何か他の物のために、今この時を犠牲にしているみたいに見える。
シナぷしゅ君、今を楽しく生きなかったら、未来で今以上に楽しめる保証なんかないよ。
森鴎外の「青年」でも「生活するということを知っているか」と問われているよ。
明日は、富士山が噴火するかも知れないし、隕石が地球に衝突するかも知れない。
車に跳ねられるかも知れないし、道路に開いた穴に落ちるかも知れない。
今日できることは今日中にやっておくべきだよ。
先人たちは、「後悔、先に立たず」とも言っている。
刹那的に生きろということではないよ。
宮本武蔵も「我、事に於いて、後悔せず」と書いていたと思う。
「あの時、ああすれば良かった。」などど後悔するような、
そんな決意の足りない事をするなと諭しているんだ。
「今が一番楽しい」を繰り返して行ったら「未来までずっと楽しい」に繋がるのだろうね。
「線路は続くよ、どこまでも。ランラランララ〜ン。」と歌った、
遠いあの日の思い出が懐かしくよみがえって来る。
その時のBGMはドボルザークの「新世界より」でも良いけど。
そうそう、「うる星やつら2」で「学園祭前日」を永遠に繰り返していたり、
「涼宮ハルヒの憂鬱」の「エンドレスエイト」でも似たようなシーンがあるね。




