三年寝太郎
テレビのチコちゃんに叱られる」で、
「ボーッと生きてんじゃねーよ」と言うのを
「Don‘t sleep through life」と英訳しているけれども、
ボーッとしているのと、寝ているのは違う。
起きていれば、少なくとも脳は活動中のはずだし、
伝説の「三年寝太郎」だって、3年間働いていなかっただけで、
そんなに長く寝ていたはずはない。
コールドスリープの技術が今でもまだ確立していないからだ。
シナぷしゅ君のお母さんは、色々と面白い伝説を提供しているけれども、
そのまた母親(お祖母さん)も楽しいネタの提供者だ。
可笑しくて、何度も話しているんだけど。
家の固定電話に電話したら、小学生だった君のお母さんが出たので、
何かあったのかと不審に思い、
「お母さんは、何しているの?」と聞いたら、
「ボーッとしている」と答えたのだ。
小学生に理解できるほど「ボーッとする」のは、さすがだ。
ボーッとしていた経験がなければ分からないはずだし、
ただ眼を開けて動きを止めていても、それは考え事をしているからかも知れないのに、
観察対象者の普段の行動から今の状態を推測して結論づけるという、
非常に高度な推論を行なっている。
自動車の居眠り運転防止装置の推論システム並みだね。
お祖母さんは映画館でもよく寝ている。
高い鑑賞料金を払っているのにもったいないとは思わないのかと聞いたら、
暗くて椅子の座りごごちも良く、眠れるそうだ。
さらにそのまたお母さん(君のひいお祖母さん)も、
リビングでよくTVをつけたまま寝ている。
このような姿は僕の家族では見たことがない。
そのせいで、映画「家族ゲーム」のラストで寝姿を映しているシーンは、
僕には「毒ガスか何かで殺された?」というふうに見えたのだ。
シナぷしゅ君。
日本人が通勤電車で平気で寝ている光景は、海外では珍しいらしいよ。
それほどまで寝不足な国民であることは、恥ずかしいことなのかもね。
まあ、公衆の面前で寝ていられるほど治安が良いのは評価されているようだが。
でも、君は成長期なんだから、たっぷり寝なさい!




