映画の世界
今日の新聞に読者が選ぶアカデミー賞受賞作品のベスト20作品が載っていた。
SFが1本もない!
「2001年宇宙の旅」「コンタクト」「メッセージ」「ゼロ・グラビティ」はどうした?
シナぷしゅ君、アンケートの集計結果なんて、全然参考にならないよ。
答えてくれた人は、ある特別な偏った集団だからさ。
それを、1億2000万人もいるこの国の新聞が、多数の映画ファンの答えとして披露するなんて、
全くもって詐欺師のやり口だよ。
ダレル・ハフ「統計でウソをつく法」はロングセラーの名著だから、学生時代に必ず読んでね。
小学校3年までは町の中に住んでいたので、映画館が近かった。
「大魔神」「大怪獣ガメラ」「魔法使いサリー」などを見た覚えがある。
一度だけ母から招待券をもらった時は、渥美清の「喜劇 急行列車」を見たが、
大人向けのギャグの、何が面白いのか分からなかった。
特に「大魔神」3部作はその後のTV放送でも繰り返し見た。
2作目で挂甲武人像姿で海から現れるシーンは最高の特撮だと思う。
子供に恋愛映画だとか歴史ドラマなど分かるはずもない。
宇宙空間や宇宙船、異星人、空気も音もない宇宙から見た地球の姿。
これらはまだ映画の中でしか見ることが出来ない。
月の裏側なんか一生見られないかも知れない。
子供の頃行けなかった南極や深海には、大金を積めば行けるようになった。
でも火星や土星や木星を肉眼で見る機会はまだ訪れていない。
異星人にも会っていないし…。
地球の歴史に比べれば、人間の一生なんて短か過ぎて悲しくなる。
シナぷしゅ君。
君が大人になった時、僕はもう死んでいるかも知れない。
子供の頃、一緒に遊んだ事も、泣いた事も、笑った事も、
全て忘れてしまうかも知れない。
それでも良いのさ。
僕の前にもたくさんの人間が生きて、そして死んでいったのだから。
地球上のどこかで、灰となり、煙や土となり、植物や動物の体に取り込まれて、
今もなお、どこかに存在しているのだからね。
ここ4日間、300〜600球だけだけど、何とか少しずつ打てるようになったよ。
サッカーも野球も、新しいシーズンが始まろうとしている。
3歳になったら野球教室に入れるようになるそうだよ。
それまで、何とか生き延びて、君とキャッチボールが出来るようにしたいな。
言葉のキャッチボールもね。




