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第6ターン オレっち、クー子の当て擦りに当惑

格ゲーの始祖、日乃本 尊たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

 ロードバトラー3、すでにバトサンという略称がネットの巷に流通し始めている。発売から未だ一ヶ月程だが、その売上は世界的にも好調なようだ。


「ふん、新キャラか。運営さんもやってくれるねえ。なんか世界観がブレるだよな、キャラ増やすとサ。」


 1年前にはビデオゲームや格ゲーには無縁だった根アカの純だったが、最近の彼はオタク族が言いそうな発言をする。


「あれっ、純はバトサン一回触ってなかったのか?なんか操作がムズいとか言ってたけどサ。」 


 クー子がこの間練習をサボってた純を非難がましく責める。


「おヌシ、コーチの女狐が大阪に帰ったから、やる気が無くなったのダナ〜」


 チーム夢原の専属コーチ、長い睫毛のmakoとちょっとエッチなオジサン、ム〜ドは関帝廟決戦後に一時コーチングから離れている。makoは大学の研究室が、ム〜ドは雑誌編集がそれぞれ忙しくなったようだ。

 

 純坊、ちよっとの間大阪に戻るね、そう言ったmakoに子どものようなねた目をした純をクー子は心の中で咎めていた。


 クー子の当て擦りに、うるせえとだけで無視する純。いつも通りにプレイキャラに空手家リョウを選ぶ。


「なんだリョウのやつ、老けたんじゃねえのか。」


 時代が変わったらしいのダ、バトサンはバトツーから数年後の世界らしいよ、とクー子が携帯をのぞき込む。まあ、いつものガバガバ設定らしいけど。


 そんな二人のやりとりを黙って聞いていた源五先輩がコントローラーを手に取った。


「ボクもやってみようかな、このゲーム。」


つづく






 




人物紹介


・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・クー子 くーこ

 純の真ダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。女子プロレスラー、セイント・リカの遣い手。


・日乃本尊 ひのもと たける

 純と姉、音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さは病やまいのレベル。


・源五先輩 げんご せんぱい

 純のクラスメートの留年生。どうやら女性に目がないようだ。


・花崎 誇 はなさき ほこる

 格ゲーにおける純の元相棒。あだ名はオタク族。只今、医科大学を目指して受験勉強中。アメリカンの空手家、ゲンの遣い手。


・デコ、ミッチ

 クー子の友達で純のクラスメート。

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