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第19ターン 5人目の格ゲーマー現る

格ゲーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

 突如現れた例の黒にhのキャップ、一時いっときイチローさんが被っていた帽子だが、それはレジェンド格ゲーマー夢原省吾のシンボルでもある。


「オオッ!おめえ!」


 純が喜びの色を隠せない。クー子も待ってましたとばかりに飛び跳ねる。花崎 蘭子も状況を分かっているようで複雑な表情を浮かべる。


「レジェンド夢原師匠の弟子は貴公らだけではあるまいて。」


 小生を忘れたか、といって黒いキャップを脱ぐと例の髪型、ボウイを思わせる長髪を立てサイドを刈り上げた往年のスタイルが現出した。


「オイッ、ニヒル!久しぶりだな!」


 純が比留多恭介に声をかけるとご無沙汰にて候といつもの独特の語り口。蘭子に一瞥をくれると新事務長ヨウヨウと源五先輩に挨拶をする。


「お初です、小生の名は比留多 恭介。かの夢原省吾の弟子、そして日乃本 氏のライバルです。」


「やい、ニヒル!どうして、何でここに来たノダ?呼ばれてもないくせに。」


 クー子が嬉しそうにあえて憎まれ口を叩くと、夜風に当たってフラフラ歩いているとさあ、と比留多も粋な返しで応戦する。


 大方、久しぶりにキャンプを訪れたら何やら面白いことなっていたので、つい覗いたというあたりが真実だろう。


「オイッ、ニヒル!もちろんJr大会に参戦してくれるよなッ!」


 純が元気よく比留多を誘うと貴殿に頼まれたら断れんだろ、と彼一流の言い回しで協力を快諾した。


「小生もバトサンにようやく慣れてきたところ。腕試しをそろそろしてみたいと思っていた也。」


 どうやら比留多もバトサンを既に購入済みで修練を積んでいたようだ。いずれにしても事実上、純に勝利した*比留多の参戦は頼もしい限りで、純も喜びを隠すことが出来なかった。


[註]純に勝利した...第一部熱血格ゲーマー純を参照のこと。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・クー子 くーこ

 純の真ダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。女子プロレスラー、セイント・リカの遣い手。


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純と姉、音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さは病やまいのレベル。


・源五先輩 げんご せんぱい

 純のクラスメートの留年生で高校二年生の3年目を満喫中。どうやら女性に目がないようだ。プレイキャラは新世代の主役、ローク。


・ヨウヨウ ようよう

医療法人花崎会の新事務長。丸眼鏡の美人。格闘ゲーム、ザ・ナックルのプレイ経験のある、あざといアラサー。


・花崎 誇 はなさき ほこる

 格ゲーにおける純の元相棒。あだ名はオタク族。只今、医科大学を目指して受験勉強中。アメリカンの空手家、ゲンの遣い手。


・デコ、ミッチ

 クー子の友達で純のクラスメート。

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