表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
186/232

第186ターン 格ゲー界のおっかさん、囁く

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾! 

 アルティメット・ミラーマッチ。ゲイルVSゲイルの熱戦にはあまりにも切なく複雑な二人の関係性、つまり比留多 恭介と佐久間 柚葉ゆずはのすれ違いが根底に流れている。


 未だ柚葉に心を残す比留多と我が一家の不倶戴天の仇、比留多に抑え難い恨みを顕にする柚葉。そんな二人の格ゲーマーが魂を込めてコントローラーを握り締める。


「オイッ、makoちゃん!今はどっちが優勢なんだよ?」


 純が自身の専属メンター、長い睫毛の格ゲーマーに情勢判断を求めると珍しく苦り切った顔つきで美貌のコーチが見立てを伝える。


 「、、まぁ互角やね。でも、柚葉ちゃんが少し押してるかな、、」


 う、上手い。柚葉は格段に上手くなっている。1年前の夏、自分が手解てほどきしていた頃とは全く別人の完成度だ、と比留多は舌を巻く。


「ワッワッ!ニヒルが押されているノダ!なんか、ジャンピングニー?なのダ?」


 クー子の言う通り一気に攻勢に出る柚葉・ゲイル。飛びヒザ蹴りで比留多・ゲイルを画面端に追い込んでいく。


「オイッ、ニヒル!画面端に詰まっちまったら、抜けれねぇぞ!押し戻せ、ここは正念場だって!」


 日乃本 氏、分かってる!と言うかのようにソウルビームの弾打ちで反撃する比留多。これはダメージを取るというより相手の攻勢を止める為の技出しだ。


「行くノダ、ニヒル!ジャンピングニーは世界の荒鷲なのダ!」


 クー子がエールに応えるが如く今度は比留多が飛びヒザ蹴りで柚葉・ゲイルにプレッシャーをかけ攻守が逆転する。


 ゲイルVSゲイル。まさにミラーゲームの名前のとおり、合わせ鏡のような見応えのある"手の合う"試合展開となっている。


「だけど、二人の心はすれ違ったままなんだねぇ、、」


 格ゲー界のおっかさん港町マリーが分かり合えない二人の若者達にそっと寄り添うのであった。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ