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第185ターン ゲイルVSゲイル、究極のミラーマッチ!

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

 ローバトシリーズ*の準主役、アメリカでの映画化時には主役を張ったヘンな髪型の海兵隊員ゲイルを選んだチーム夢原の実力者、比留多 恭介。


ローバト...ロード・バトラー、本作中の架空の格闘ゲーム。第3作目が先日リリースされた。


 対するReGリスタートゲーミングのエースとなった元マイルドヤンキーの柚葉ゆずはもゲイルを選ぶ。まさに究極のミラーゲームだ。


 その上、この対戦は世に言うデスマッチルールで負けた方が格ゲーを止めることになっている。純たち格ゲーU18日本代表候補やむ〜ど達一流格ゲーマーが固唾を飲んで見守る中、因縁の対戦が始まる。レディ、ファイ!


 シュート!!比留多・ゲイルが飛び道具のソウルビームで弾打ちすると、これに直ぐ様反応する柚葉・ゲイル。ソウルビームの反撃で相殺し、一歩も引かない。


 すると比留多・ゲイルがドライブダッシュで距離をグッと詰めるが怯むこと無く繰り返しソウルビームを放つ柚葉・ゲイル。そして早くも必死のムーサルトキックで比留多・ゲイルの土手っ腹に風穴を開ける。


「ニヒル、負けるなぁッ!ってどっちを応援したらよいのか、、、」


 クー子が困り顔で独りごちると、純が好敵手マイメンにエールを送る。


「ニヒル、安いよ!構わずそのまま"攻めゲイル"で距離を詰めろ!」


 純の指示が当たったのか、比留多・ゲイルは果敢に柚葉・ゲイルの懐に入り込むと投げ技一閃、フルネルソンからの所謂マッチョ・ドラゴンスープレックスだ。 


 そしてさらに、しゃがみ大K、立ち大Kでの回し蹴り、そして浮いた相手の身体にムーンサルトキックのお返しをキメる。


「やるな、このプレイヤー。理にかなった連続技だ。」

「火力も高いしねぇ!」

「何より怯ます距離を詰め続けたのがいい、大した肝っ玉じゃ。」


 と、知力の門番きどき、腕力の門番こと港町マリー、そして胆力の門番、マジくん達が初めて見る比留多のプレイに及第点を与える。ただし柚葉もただでは起きない。


 お返しとばかりにしゃがみ大Kで、比留多・ゲイルの足元をすくう。そして比留多・ゲイルが立ち上がるところを狙って前蹴り中Kを立て続けに放り込むがここは比留多・ゲイルがパリィでさばいてみせる。


 この究極のミラーマッチ、開始15秒の濃密さに見る者達には早くも名勝負の予感がしている。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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