第179ターン ハシタカ巨人像の暗号を解け!
格ゲーマーの始祖、日乃本 尊。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!
ヨミノナビ丸が消えた闇に静寂だけが残る。どうすればハシタカ名人の「魂とテクニック」を解放出来る?
純やクー子ら若き格ゲーマー達は暫し想いを巡らし悩むのであった。
「、、何かよぉ、解放の呪文とかよ、オイッ!クー子、考えてみろよ。」
「そんなの急に言われても思い付かない!そう言う純が考えるノダ!」
純がいの一番に頼るのが下町の太陽我らがクー子。が、そのクー子にゼロ回答されてチッと舌打ちする純。どうすればいいのか?
「ん?巨像の帽子、前立てのところ、何か書いてるで。」
万吉少年が目敏く見つけ出したのは巨大ハシタカ名人像の帽子の部分に刻まれた文字、どうやらローマ字のようだ。もしかしたら暗号かも!?期待を膨らますフレッシュゲーマー達。
「え、なになに、、gamu ha ich nichi ichi jikan、、ゲームは1日1時間?!だとぉ!」
暗号かと思いきやそれは大人からの良心的なアドバイス、あるいはうがっだ見方をすれば業界のアリバイ作りのような毒にも薬にもならない標語だった。
「おいおい、万吉っちゃん!こりゃ暗号なんかじやあないぜ。よおし、シンプルに呼びかけてみるか、ハシタカ名人に。」
「おーい、名人!オレっちは日乃本 純でーす!コントローラーをくれ〜褒美のコントローラーをくださいまし。」
ダメだ、ハシタカ名人像は無反応だ。さすればとクー子が呼びかける。
「ハシタカー今なら未だ間に合う。お母さんの所に帰っておいで!」
ワハハ!何言ってんだクー子、おヌシ狂ったか!と純がクー子のマニアックな呼びかけに小気味よいツッコミを入れただけで、ハシタカ名人像はうんともすんとも言わない。
「ア〜ハッハハッハ!なんとまぁ知恵のない馬鹿ゲーマー達!押してダメなら引いてみろって言うざましょ?」
一度挑発してみれば?そう提案したのは、花崎 蘭子だ。そしてどこで仕入れたネタか、大声をあげて巨像に問い掛ける。
「そもそも18連射!なんて本当に出来るのかしら?コントローラーに何か仕掛けているンじやあないの!」
するとどうだろう!巨像の両の瞳に浮かび上がった18の数字が激しく点滅したかと思うと、巨像の両目からビームが放射され、地下道の壁を照らすと、それはローバト3*のオープニング画面だった。
ローバト...本作中の架空の人気格闘ゲーム。
つづく
人物紹介
・日乃本 純 ひのもと じゅん
本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。
・む〜ど
純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。
・mako まこ
純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。
・クー子 くーこ
純の親友。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。
・花崎 蘭子 はなさき らんこ
高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さは病のレベル。
・比留多 恭介 ひるた きょうすけ
元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。
・佐久間 柚葉 さくま ゆずは
盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。
・先生 せんせい
リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、
・阪田 万吉 さかた まんきち
大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。
・アンコールズ あんこーるず
格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」
・日乃本 尊 ひのもと たける
純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、




