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第135ターン 不審?U20格ゲー日本代表の真相

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾! 

第一部、熱血格ゲーマー純はこちらから

 元帥記念公園に現れた地下迷宮への入口、左右ある扉に吸い込まれて行くU20格ゲー日本代表候補の若きプレイヤー達。


 純と同じ左の入口からはリスタートゲーミングの大将で謎多きJK柚葉ゆずはとベスト4に進出した"難波どてRISE"からの男子高校生。そして、純を追ってクー子と蘭子が闖入した次第。


「大丈夫やろか、、」


 少し不安げな顔をしている純の専任コーチ、長い睫毛まつげのmako。ヘッドコーチのむ〜どは黙って迷宮の入口を凝視している。


「先輩、どうなんやろ?何か事の()()が早すぎるし、トントン拍子で。どこか都合が良すぎるわ。」


 makoがむ〜どに漠たる懸念を伝えると、む〜どはどうなんだろとmakoとは違う見方を示す。


「まあ、八人の候補の力量を査定するための一つのゲームじゃない?あまり気にすることはないよ。」


 そうそう、あまり考えすぎないこと、と言ってmakoに近づいて来たのはむ〜どの上司、編集長某氏だ。このゲーム雑誌のデスクはむ〜どと話している美貌のゲーマーが誰であるかは心得ているようだ。


「makoさん、主催側も安全確保には抜かりはないと思うよ。なんせ霞が関まで引っ張り出してきているプロジェクトだ。」


 間違いがあったら大変だよぉ〜、と戯けてみせて呵々大笑する編集長。その態度とやや言葉少ななむ〜どに小さな違和感が芽生えるmako。


「そう、その霞が関が気になるの。特に、ほら先輩も言ってた、」


と、む〜どに水を向けるmako。防衛省まで顔出してるって先輩も気にしてたやん。何か変やでこの大会。


「いやいや、そんな事無いって〜気にし過ぎ。優れたゲーマーに慎重さは不可欠だけどね、これは心配性の類だよ。」


 そう返したのはむ〜どではなく、編集長だった。


「わが社も共催している関係で招待状を出版社のあちこちに配ったからさ、おおかた内閣府か経産省あたりが霞が関じゅうに配ったんじゃない?」


 そのあたりが真相だよ、と断言する編集長。そして相変わらずむ〜どは黙っている。


 この時点において勘の鋭いmakoは確実にこの大会とU20日本代表の選考には裏の狙いが有ることを確信した。そして、


「戦中には東京の地下に要人を守るシェルターとそこに向かう為の地下通路があるって聞いたことがあるんやけど、それって、」


「今、ゲーマーの子らが入って行ったのは単なる地下鉄を造る時の工事用通路か資材置場の類だと思うよ。」


 makoの言葉を編集長が再び遮った。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。


・源五先輩 げんご せんぱい

 純のクラスメートの留年生で3年目の高校二年生を満喫中。どうやら女性に目がないようだ。プレイキャラは新世代の主役、ローク。


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。


・ヨウヨウ ようよう

医療法人花崎会の新事務長。丸眼鏡の美人。格闘ゲーム、ザ・ナックルのプレイ経験がある、あざといアラサー。


・花崎 誇 はなさき ほこる

 格ゲーにおける純の元相棒。あだ名はオタク族。只今、医科大学を目指して受験勉強中。アメリカンな空手家、ゲンの遣い手。


・デコ、ミッチ

 クー子の友達で純のクラスメート。

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