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第129ターン 急展開!柚葉の復讐劇始まる

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾! 

「ヒルタ、、ヒルタ、、」


 決勝戦で破れたリスタートゲーミング、ReGの大将、佐久間さんがブツブツと独り言をつぶやきながら純らの所に近づいてくる。


「オイッ、アクマちゃん!惜しかったな、中々いい対戦だったぜ。」


 元来からして()()()()な性格の純が初対面の佐久間さんに一声をかける。一方どこか様子のおかしい佐久間さんに警戒心を強めるクー子と蘭子。


「ヒルタ、ヒルタって、、」


 佐久間さんが純を無視して蘭子に詰め寄る。いくらか面食らった蘭子だが怯まず彼女特有の勝ち気さで対抗する。


「ヒ、ヒルタって、アナタお知り合い?比留多 恭介はアタクシの親衛隊なのですわよ、ア〜ハッハッハ!」


「嘘こくな、守銭奴!ニヒルはおヌシの親衛隊長をもう卒業したのだ!」


 佐久間さんにマウント?を取るべく今では事実と異なる古い話を持ち出す蘭子にジャーナリスト気質のクー子が黙っちゃいない、早や真実を暴露する。すると、無表情だった佐久間さんの表情がみるみる変わっていく。


「恭介!比留多 恭介をお前ら知ってるのか!」


 ナチュラル+不思議系と思われていた佐久間さんが強い言葉で蘭子、クー子を問い詰める。まるでヤンキーJKを思わせる押しの強さだ。これにはクー子と蘭子もつい身構えてしまう。


「オイッ、アクマ!ニヒル、比留多 恭介はチーム夢原の仲間で、オレっちの好敵手マイメンだ!」


 おめえ、比留多ニヒルを知ってるのか、純が佐久間さんに逆質問をぶつけると佐久間さんが純を睨みつけ、ドスの効いた声で凄んで見せる。


「比留多はここにいるのか!比留多を呼べ、比留多をここに呼べ!」


 このやり取り、悶着を遠目に見ている観衆や大会本部とその関係者、来賓。そして側にいるチーム夢原や格ゲー常任理事国、ReGのプレイヤー達も純たちと佐久間さんが何を言い争っているのか見当がつかない。 


 物知り中二病ひろき君さえも現状把握にお手上げの様子で険しい表情だけは()()()()()いるが、彼女だけは分かっている、「先生」だけは佐久間さんの変化と怒りを理解しているようだった。


「良かったね、柚葉ゆずはちゃん。にっくき比留多を見つけれそうだね。」


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。


・源五先輩 げんご せんぱい

 純のクラスメートの留年生で3年目の高校二年生を満喫中。どうやら女性に目がないようだ。プレイキャラは新世代の主役、ローク。


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。


・ヨウヨウ ようよう

医療法人花崎会の新事務長。丸眼鏡の美人。格闘ゲーム、ザ・ナックルのプレイ経験がある、あざといアラサー。


・花崎 誇 はなさき ほこる

 格ゲーにおける純の元相棒。あだ名はオタク族。只今、医科大学を目指して受験勉強中。アメリカンな空手家、ゲンの遣い手。


・デコ、ミッチ

 クー子の友達で純のクラスメート。

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