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三つの魔法と螺旋の星屑  作者: 長尾 驢
第2章「エリスの魔法」
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50話「うん」

 詩は作り話の部分もあれば、本当のことを比喩して残されている可能性もある。それは詩を作った本人でしか知り得ないため、語り継がれているものから想像するしか現代でできることはない。なにか資料のようなものが残っていれば別だが、ラズの身分ではそもそも敷地を跨ぐことすら許されないだろう。

 ペンダントが鍵を握っている。仮説ではあるが、エリスの魔法と親和性のありそうな炎という点では何らかの影響があったと考えられる。

「そのペンダントは、今どこに?」

 調べればなにかわかるかも知れないと考えたロイスは、ラズにどこにあるのか聞く。

「それが……どこを探しても見つからなくて……エリス様が持っていった可能性があるんです」

 火事のあった日、そこにいたのはエリスとロイスのみ。ロイスは帰宅早々に二階へ上がったため、一階にいたのはエリスのみとなる。しかし、最後に触ったと思われるエリスは半強制的に連れ去られてしまった。ペンダントの所在を知るものは今この場にはいない。

「ペンダントがないとすると……」

 正直言って手がかりがない。何を調べようにも物がなければ何も出来ない。

 ロイスは首をひねり、現状の八方塞がりに嫌な顔をする。

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