⑧S(ストーム)T(千代田会)戦争1
新たに戦争が始まってしまった。
その名もST戦争
この戦争は関東裏社会を震撼させるものとなる
初っ端からライアンJr.敗北!?
私の名前は五十嵐。ストームというマフィアのトップだ。
今、神成組と会合中だ。
「…というわけでうちを吸収したいと。」
こいつは神成組若頭、今川。実質こいつがトップだ。
「はい。そうすればお互いWinWinかと。」
「…どう思う。みんな。」
すると後ろの男が答えた
「私は問題ありません。」
「そうか。なら今日から俺らはストームと合併だ!」
神成組は武闘派が多い分トップになれるような人材がいなくてずっと空席になっていたようだ。
今川自身、組は持ちたくないらしい
しかし、これで神成組を吸収できた。
神成組の組織図はこのような感じだ
本隊
若頭 今川
護衛兼武闘派 陣内
護衛兼武闘派 大槻
若手構成員
岩倉派 高崎派
武闘派 岩倉 武闘派 高崎
武闘派 部南 武闘派 清水
武闘派 日車 武闘派 九条
武闘派 大山 武闘派 魚田
武闘派 富樫 武闘派 中仙道
若手構成員 若手構成員
本体は歴戦の猛者が二人で主に護衛をしている
岩倉派はパワー、タフネス系が多い
高崎派は剣術、戦術、戦略型が多い
岩倉と高崎は同じく歴戦の猛者。特に策略とタフネス、パワーがすさまじい。
***
「というわけで、特別作戦部隊と実動部隊は廃止で。
情報部隊と結月とライアンJr.とリネイル以外の今までのストームのメンバーは武田派ということでお願いします。」
「つまりこのような感じですね」
飯田がまとめてくれた。
トップ 五十嵐
護衛兼武闘派 リネイル
護衛兼武闘派 陣内
護衛兼武闘派 大槻
直属の武闘派 結月 ライアンJr.
トップ2
今川
側近
飯田 山崎
情報部隊
伊澤 伊藤 山中
武田派
武田 王虔 月島 辰巳 綾瀬 鮎川 久保 須藤
島岡
岩倉派
岩倉 部南 日車 大山 富樫
高崎派
高崎 清水 九条 魚田 中仙道
一般構成員 130人
「素晴らしい。実に魅力的だ。それと、今度から幹部会は俺、飯田、山崎、伊澤、岩倉、高崎の6人で行うことにします。ただし、幹部は一般構成員以外全員です。そして元神成組の感覚に合わせるため目上の人は兄貴、姉貴でお願いします。」
これで千代田会に勝てる。
ちなみになぜそう言えるのかと言うと、神成組は過去に千代田会と2回戦争をして1勝1敗だからだ。
***
一方その頃
???「あーっなるほどね!」
千代田会の武闘派と構成員2人が話ながら歩いていた。
そしてそこに…
「貴様。千代田会だな?」
「え?そうだけど。」
「このライアンに会ったのが運の尽き。さあ、死ぬが良い。」
「えー?いきなりなんだよ。怖いなぁ」
「いつまでもヘラヘラと」
「なんだよ…燃やしちゃうぞ」
そう言うとの男がいきなり火炎瓶を3つ投げてきた。
ビュンッ ビュンッ ビュンッ
そのうち2つは躱したが、もう一つは俺の目の前に落ちた。
バリンッ…!
俺は一気に火に囲まれた。
「…なるほど」
「君たちは帰ってていいよ」
そう言うと雑魚2人は去っていった
そして俺は問う
「貴様。名は?」
「名前聞いてくれるの?嬉しいなぁ」
「組織に情報として伝えるだけだ。そうでなければまず聞かん。」
「俺は七海。ところでいきなりなんだけど火遊びしようよ!」
「遊ぶ暇などない」
そして俺は一気に加速した。
ドン!
「わあ!早いねぇ君!」
火は少し燃え移ってもすぐ消えるので問題はない。
そして俺は剣で袈裟に捉えようとした時
バンッ!
名波の赤いナイフと俺の剣がぶつかり合う、
しかしなんと!
「なにっ、」
大量の火の粉がこちらに降り注いできた
「チィ…」
ジャケットに火が着いたが何とか消てた。
なるほどアイツの赤いナイフは金属にぶつかると火花がでる仕組みになってるのか。
俺は一瞬で見抜く。俺は目が一流だ。何でも見切ってみせる。
すると奴が一気に飛び込んできた
「あれぇ?もっと斬り合いしようよ」
俺の間合いに入る直前にいきなり横へ飛ぶ
なんだ、分からないが何か来る!
アサシンとして鍛えられた俺の脳内にアラームが鳴り響く。
そしてコンクリート色に着色された物体を見つける
「まさか、手榴だ…」
次の瞬間
ドォオオオオオン!
「グゥウウ!」
腹部に爆傷を負ってしまった
そして有無を言わせず投げナイフが3つ飛んできた
「これを弾いて、袈裟を…待て、このタイミングで簡単に弾かれるような投げ方をするか?」
明らかに弾きやすすぎる
そして俺はとっさに横を飛んだ
「そのナイフ…お前のロングナイフと同じ作りだな!」
すると奴はまた手榴弾を投げてきた
「爆発まであと2秒…」
俺はそれを蹴り返した
「おっと。飛んでもない判断力だあ!」
2人は吹き飛ばされる。
ドォオオオオオン!
爆発したところが異様に燃えている
なんだ、まさか火炎瓶?
すると正面からいきなり奴が現れた
「この服、耐熱と防火なんだぁああ!」
逃げ遅れた。こうなれば斬り合うしかない。
「良いだろう。望み通りに斬り合ってやる」
バンバンバンバンバン!
斬り合いは俺が上だが、火の粉が厄介だ
「暑苦しい。離れてくれ」
俺は袈裟を落とす
しかしなんと七海は避けた
「ふぅううう!」
「なに、」
そしてカウンターの一撃が飛んできた
バンッ!
それが俺の腹を掠めてしまった
「チィ…煩わしい…時間の無駄だ!」
「じゃあ次は足を潰さないとね」
そう言うとやつは銃を早抜きした、が…
明らかに銃口が下向きすぎる
なんだ、次はなにが…
…まさか!
「ハアッ!」
バン!
鉛玉が飛んだ瞬間
バァアアアアアン!
地面が一気に爆ぜた
「グゥウウ…」
俺はさらに爆傷を負ってしまった
やつは地面に石にフェイクした小型爆弾を落としていた
「なるほど。ではやり方を変えよう。」
そして俺は一気に加速して懐に潜り込んだ
当たり前だが反撃の袈裟斬りが落ちてきた
だが見えている
「このライアンに同じことは通用しない」
そして俺は剣を振るう
「もらった」
ブォン!
「おっとっと…」
するとやつの横凪が飛んでくる
「ハァッ!」
それを俺は当たり前のようにかわす
流れが変わったようだな
無論それは奴も理解している
「流れが変わっちゃったみたいだね。でも今日殺す必要はない。そして君の傷、入院確定だよね?」
悔しいが確かにそうだ。やつはまだ余裕。
「千代田会に手を出したこと。後悔することになるよ…」
そしてやつは閃光弾を投げつけた
ピカァアアン!
「チッ…逃げられた。」
俺も早く行かなければ、
畜生…
***
「そうですか。失敗しましたか。ですが、無事で何よりです。」
私の名前は五十嵐。ライアンから上がってきた報告を受けるストームのトップだ。
先日、神成組と合併していきなり組織拡大できた。
武闘派を大量に獲得できだ。これで千代田会もただではすまない。この戦争に勝てば一気に名を馳せることができる。
そんな考えを巡らせていたら一本の電話がかかってきた。
「結月です。武器の調達と喧嘩を売ってきたマフィアの粛清が完了しました。どれも手応えがなくつまらなかったです。明後日到着できるかと。」
それは海外で武器の調達をしていた結月からの成功の報告だった。
「それでは褒美として最高の刺激を与えましょう。」
「なんでしょうか。」
「実はあなたがいない間に神成組と合併したり、千代田会と戦争が始まったり色々動いています。」
「千代田会ですか。」
「はい。武闘派を何人か消してほしい」
「五十嵐さん。最高じゃないですか。すぐに帰国します。」
そうして電話が切れた。
夜風に当たって結月は歩き出す。
「千代田会か、お前らは俺を楽しませてくれるのか?」
そうして消えてった
「結月が加われば勝ったも同然。さぁ千代田会。死へのカウントダウンだ。」
2日後 会議室
千代田会との戦争の作戦会議をしていた
飯田が調査結果を発表する。
「千代田会の主戦力はこの4人です。千代田会トップ3で剣豪の刀倉、若きエースで異名が火の鳥の七海、撲殺を好む遠藤、二刀流の牛久。
七海はライアンさん、牛久は武田さんと王虔さんが激突しましたが、どれも敗北してしまいました。」
「やはり、闇雲に潰すのではダメだ。作戦を練って1人ずつ潰していくのが得策だ。」
今川そう言う
今川は策士とも呼ばれる戦略頭脳派タイプの男だ
「今川さん。それなら良い提案があります。」
「なんだ?」
「私の調べによると、3日後に千代田会は同じ千代田区の真鍋組と会合があるらしいです。場所は真鍋組本部です。」
伊澤は調べたことを伝える
伊澤の言うことなら間違いない
「なるほどな。それは狙い目だろう。大事な会合なら組長か若頭が出てくる可能性が高い。そして今俺らは舐められているから警戒もあまりされていないだろう。」
「真鍋組を買収するのはどうでしょう?」
「五十嵐さん。良い案だが、そんな金ありますか?」
「うちのシマはアガリが意外と多くてね。」
そして本格的に作戦を練って会議が終わって事務室に戻った
「素晴らしい作戦です。千代田会。下手したら3日後には壊滅かもしれませんね。」
そう言ってニッタリと笑った
そうすると結月が入ってきた。
「ただいま戻りました」
「お疲れ様です。早速ですが3日後に…」
そうして作戦を伝えた
「そこであなたに出てほしい」
「フフ。承知しました。そいつが居たら仇を取ります。」
ここに出る人物や場所は全てフィクションで現実とは一切関係ありません。