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世界救いました。転生ロボットより  作者: カナ夕/小説覚三
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君と出会って#01

「人が!トラックの下敷きに!」

「そんな…!おい!しっかりしろ!」

「血が…!誰か救急車!」

「俺を…俺を助けたせいで…!」

「おい!こいつもう死ぬぞ!」

「まったくなんでこういう時に限って!…!」

うる…さいなぁ

まだ深夜3時だろぉ…もう…寝かせてくれ…

「何か言ってんぞ!ブツブツ喋んな!もっと大きな声で!

最後の言葉がそれになっちまうぞ!」

じゃぁ…おやすみ…

「おいーーー」

今日は居眠り日和だなぁこんなにも

夜なのに…生暖かい

「…目を開けたまま寝やがって…幸せそうじゃねえか…」

…………あれ?

……ここはどこだ?真っ暗だ

何か…忘れてる気がする思い出せ、俺は……!

そうだ……!俺は磯矢だ!

何が起きたのかさっぱりだ…

まるで長い夢を見ていたような…

確か…友達を助けようとして…

ん?友達?

なんでだ?友達と言う言葉に妙に引っかかる

仲間?そんな言葉が当てはまるのか?

とそんなことを考えていると声が聞こえてきた

『プロフィーラ』

…は?なんだ?

『プロフィーラ』

言えってことか?

プロフィーラ!!

自分の能力値を見れる!?

50.50.50.50.50.?.?。

この?はなんだ?これから分かるのか?

まるでRPGのようだな…

待てよ…本当にRPGならセーブがある気が…!

『セルフィー』

またあの声だ

『セルフィー』

えぇい!ままよ!行ってみよう!

セルフィー!

【セーブしますか?】

▷はい いいえ

よしセーブはできるみたいだ!

1回ウィンドウを閉じよう、話はそれからだな

どうやって閉じるんだ?この×印か!

閉じた瞬間自分の目の前に

真っ暗だったはずの空間からテキストが出てきた

《世界を始めますか?》

こんなテキストが出てきた

「これを押せば…帰れるのか?『仲間』がいるあの場所に!」

『はい』を押した瞬間目の前から世界が作られていく

8ビットだったのが鮮明になっていく

目の前から作られていく世界を見た

目の前で森が作られていく

そしてまたテキストが現れる

《世界を作り終えました》

そして俺は森にいたんだ


第一章【始まりの森】

「ここは…どこだ?俺は…『誰』なんだ?」

俺はその時1種の記憶喪失になっていたらしい

「ここは…森だな」

「俺は…」

「うわぁぁぁああああ!!」

「ッ!なんだ!?」

声の方角は西か!

声の方へ行くと幼き子が魔物に襲われてるではないか

あの子を助けたい!その一心だった、その時

ミサイルが飛んできた、

「みみみみみミサイルゥ!?」

魔物は一掃され残ったのは幼き子だけだ

「わぁ!お機械さん強いんだね!」

「いやいやなんで自分に言うんだ!俺はれっきとした人間だ!」

「えー?でもお機械さんどう見てもロボットだよ?ほら鏡」

俺は鏡で自分を見る、

メカメカしい上腕二頭筋、錆かかってる肌

「ええええええええええええ!?」

その時は分からなかったが、俺…『転生』したらしい

しかもミサイルをだしたってことは

戦闘用だもんなぁ…

「……?」

目の前で急に驚いたロボットを見た幼き子は

立ち尽くしていた。

「あぁごめん、えっと君は?」

自分のことを聞かれた幼き子は元気よく話す

「僕、ナータリ・カミカゼ!一応男の子だよ!

…まぁ心は女の子だけどね、」

(多様性をついに取り入れてきやがったよ)

「えーと君はどこから来たの?お母さんは?」

お母さんはね、と続けた

「村にいるんだけどね、お母さんね、病気だからね!

薬草を取りに森に来たの!そしたらデーモスに襲われて……」

「あの魔物、デーモスっていうの?」

これは初耳だ、いや来て早々なのに初耳以外ないな

「その…薬草、手に入ったのか?」

「ううん、まだ」

「よし」と、磯矢は言うと、

「その薬草探し手伝ってやるよ!」

「でも…」と困る様子

「大丈夫だよ、一緒に探そ!」

「うん!」

そうして僕の転生して初めてのクエストが始まったんだ!


〜〜#01〜〜『病気を治す薬草を探せ!』


…とは言うものの探してる薬草ってゆうのが

何か分からないな、聞いてみるか

「なぁ、探してる薬草ってなんてやつだ?」

「ナガスソウだよ?お機械さん知らないの?」

「うん、知らない、あとお機械さんはやめろ」

「ナガスソウはね!

赤紫色をしたはっぱをつけてる草だよ!」

「ふーんなるほどねぇ」

磯矢は当たりを見てみるがそれらしいのはない

「見た感じ無さそうだな…ウッ!」

「お機械さん!?」

磯矢は急な頭痛に襲われた、当然カミカゼの声など

届かずしゃがんで痛みから悶えていた

ハァ…ハァ…

痛みが和らいだ瞬間ナニカを頭がよぎった

友達と思われる人をトラックから守り

死んで行く姿…その死んだ先で『転生?転移?』を言い渡される姿…ボスを倒しに行こうとした時に辺りが真っ暗に

なる男の姿…、誰だ?こいつは、磯矢っているらしい

ん?世界を始めますか?

そして世界に色が着く時そこに居たのは

鏡にいた俺だったんだ

磯矢は俺なのか?そう思った時気付けば俺は

世界に帰っていた

「お機械さん大丈夫!?急に倒れ込んでたけど…」

「…あぁ大丈夫だ、なぁこの世界で磯矢ってやつ知ってるか?」

「イソヤ?…イソヤイソヤイソヤ…」とカミカゼは

考える仕草をして考え始めた

だがすぐに答えは出た

「知らない!多分有名な人ではないと思う!」

「そうか…ありがとう」

あの頭痛が自分の記憶を取り戻したのかもしれない

だけど今言うのはやめとこう、面倒くさそうだからだ

磯矢とカミカゼは慎重に足を進めていく

さっきデーモスって言ってたけど階級とかあるのかな?

「なぁ」と俺が聞くとカミカゼは元気に反応した

「デーモスに階級ってあるか?」

「あっそういえばあった!」

カミカゼ曰く5つの階級があるらしい

1.低級デーモス「デモン」

2.中級デーモス「デモランス」

3.上級デーモス「デスター」

4.BOSS級デーモス「デモスター」

5.ラスボス級デーモス「ガモラスター」

「あっ!ナガスソウだ!」

カミカゼは嬉しそうに近ずいて行く

(なんかおかしい…あれ?あれよく見たら紫じゃ…!)

「危ない!!」

「へ?」

ぼがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!

「!?」

一瞬の出来事だった

ナガスソウに見えた草が一気に変化して

あのパックンフラワーみたいな姿になった

「ここここれは、ニセナガスソウ!」

「ニセナガスソウ?」

「デモスター級のデーモスですよぉ!」

「ええええええええええええ!」

「頑張って勝ちますよ!」

「無理ゲーすぎだろ!」

容赦無いニセナガスソウのツルが


俺に真っ直ぐ飛んでくる


「あぶねえ!」


かわしてはいるがそれもずっとは続かない


次の瞬間俺の腹にツルを巻き付かれ


森の木々にぶつけては、なげ払われということを


4.5回やられた


でも


「痛くない!?」


そうだ!俺は今ロボットなんだ!痛みを感じる


ことは無いもんな!


でも動きが鈍くなってきた…


油を刺さねえと俺は動けなくなる!


「カミカゼ!こいつの弱点分かるか!?」


「火です!火に弱い!所詮は草です!」


火!?火だと!?そんなの何処にも…!


うおおおおお!探せ!探せ!


…あ、俺ミサイル出せるんだから火出せてもおかしくなくね?


「くらえ!ファイヤー!」


ガチャンガチャンと変形していく


自分はやっぱロボットなんだと諭される


ツーとほっそい枝みたいになって


出てきたのは2cmにも満たないであろう火だった…


「…」


(だっせぇーーー!えっ何!?あんだけ変形しといて


なにこれ!?ライターかよ!この世界にタバコなんて無いんだからよ!目上の人の火を付ける訳じゃねぇんだからよ!ちょっと失礼致しますとか言って付ける訳じゃねぇんだから!)


…ぼがぁ?ボギャぎゃぎゃぎゃぎゃと笑う


ニセナガスソウは楽しそうにツルを遊ばせる


むかぁ…ムカついてきたぞ、


えいっとニセナガスソウに火を近ずけたら


火はツルにつきそこから2秒もたないぐらいだろうか


全身に火が回ったそして5秒ももたないぐらいで


燃えカスになった


「…」


(え?強くね!?あの2cmにも満たないでこんな


に使えるとかまじかよ!これはライター以上火炎放射未満だな!今後から使お)


「すっ!すごい!あのデモスターを1分で倒せる


なんて!」


「おっおう!やっぱ強いな!」


ん?メニューが光ってる…


俺はその時メニューを開いたんだ


▼ナガスソウを手に入れました


おっあいつからドロップするのか!


「カミカゼ、ほらよ」


「ん?ってえ!?ナガスソウ!?どうやって!?」


「あいつからドロップした」


「だから探してもなかったんだ…」


その後の事だメニュー表を開いたんだそしたら


ミッションが56件もクリアしたんだ!


56…!?報酬を受け取るとざっと


金貨1万枚まぁ日本円で100億ぐらいか…


って100億!?なんで!?こんな奴に100億!?


でも生活費だけでも1億あればいいと思った


そうだ!


「カミカゼ、手をかせ」


「え?」


カミカゼに99億手渡したまぁ手を合わせれば金を渡せることにきづいたのはナガスソウを渡す時なんだが


「ええええ!?」


「お機械さん何してるの!?こんな大金受け取れないよ!!」


「母さんの病気、治すんだろ?持ってけついでに村を豊かにしとけよ、戻ってきた時俺を住まわせるぐらいのな!」


カミカゼは泣きながら「うん!」と返事した


その言葉を聞いた俺はもう振り返らずに


進んだ、


まぁ分かるよな…


(男の娘に泣きながらうんって言われたら俺の…


俺の性癖が歪められるぅ!)


そしてあの魔物のいる森をあのライターで


焼き払った、これ以上犠牲者が出ないようにもあるが、次病気のやつがいたらナガスソウを渡せばいいんだからな


とりあえず今んところは目標を作ってそこに目指して行けばいいかな、


「目標か…」


1人ポツリと漏らした1人事がなぜか無性に寂しく


思えてきた、いつもなら『仲間』が拾ってくれるのに


『仲間』なら…。ん?『仲間』?


「ウグァ!…」


まただまた頭痛だ…


『ーーてますか?』


ん?なんだ?頭が痛くてしょうがないつーのに


話しかけて来るやつは!


『ーーー聞こえてますか?』


「あーもうなんなんだよもう!聞こえてるよ!」


『…なるほど聞こえているのですね…』


何が起きてるのか分からない


『ー北』



『北へ目指してください』


『貴方を…待つ運命の人がいる』


『猶予はありません!早く…』


『運命の人ウルグを…探してください!』


その言葉が聞こえ無くなった途端


頭痛は消えた


「行かなきゃ、北に」


その事しか考えられなくなった


1章『君を助けて』[完]

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