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2-15

遊牧民の村デルーネ内をレーゴの案内で見て回りながら村人と話

何が必要なのかを聞き行商に精を出す


遊牧民女性1:あら、レーゴそちらのかたは?

レーゴ:こちらはユウ、行商をおこなっているそうだ

遊牧民女性1:あら、どんな物を売っているのかしら?

優:色々取り揃えております

  作れるものであれば、作ってお売りすることも可能です

遊牧民女性1:毛刈り用のハサミが欲しいのだけど

優:大きさはどれ位の物がよろしいでしょうか?

遊牧民女性1:今使っている毛刈りハサミはこれなんだけど、私の手で使いやすく、

       もう少し長くできない?あと指の部分がハサミの指を入れる所で痛くなるの

       これもどうにかできる?

優:手の大きさを図るので少しよろしいですか?


こうして遊牧民女性1の手の握りや開いた時の大きさなどを測っていった


優:住みませんが、村の外れで少し五月蠅くしても大丈夫な場所はありますか?

レーゴ:どうするんです?

優:これから、鍛冶をして作ろうと思います


話を聞いた遊牧民女性1とレーゴは驚いた顔をし

レーゴは村の外れの平たんんで、土がむき出しになったところに案内され


レーゴ:ここなら土が出ているから、いくら高温になっても火事にはならないだろうし

    これぐらいの広さでいいかい?

優:はい大丈夫です、数日かかるので、レーゴさんは村長さんのテントに伺えばあえますか?

レーゴ:ああ、大体は村長の側にいる、居ないと少し待ってもらうことになると思うし

    時々様子を見に来るから

優:わかりました、レーゴさんが来ない時に出来上がったら村長さんのテントにうかがいます

レーゴ:わかった、毛刈りハサミ楽しみにしているよ


こうしてレーゴは優がテントを組み立て、鍛冶の用意を始めると去っていった

一人になった優は、テントの外に出て、鉄を溶かすための縦120cm、

中側が20cm四方の煙突よ様な物を、ある程度熱に強いレンガふうの物で作り、

下から空気を入れる場所を一か所作り、炭を入れて溶かす鉄を入れこれを何回か繰り返し

上まで入れ終わり、火入れを行った

そのさい空気は酸素だけにしたため、煙突から青い炎が立ち上がり炭がみるみる無くなっていくが

そのつど足していき、次の日の朝まで繰り返し、朝になったら炭を入れずそのまま温度が下がるまで待ち

温度が下がったら煙突を壊し、中の鉄を取り出しテントの中に持って行き

テント内にある炉に火を入れ、ハサミを作り始めた

ハサミ二つ分の鉄があるため半分にして作り始めた


集中しすぎていたためレーゴがたずねて来たが

気づかなかったため中を見るだけで帰っていく

そんなこんなで8日がたった・・・・


一丁は13cmほどで、糸切バサミを大きくして作り閉じた状態で置いておけるように

取り外しのできる固定具を作り完成させた


もう一丁も、13cmほどで刃の部分と柄の部分にしか分かれていないが、バネは柄と柄の間に

バネがあり握ると縮み、放すと伸び、柄の一番外側に閉じた状態で固定する金具を取り付け完成した


優:できた・・・・

  刃も付けたしすぐ壊れるのは困るし・・・・・

  極小再生付与!

  これでよし!

  それじゃあ村長のテントに向うとしよう


優がテントから出て村長のテントに向うと意中でレーゴが向ってくるのがわかり

レーゴの方向に歩いて行く


優:レーゴさん

レーゴ:ユウさんハサミはできたのでしょうか?

優:ええ、出来上がったので見ていただこうと思いまして

レーゴ:それでは、レダさんに見せに行きましょう

優:レダさん?と言うのですか?ハサミを注文した女性は

レーゴ:ああ、自己紹介をしていなかったね

    彼女はレダ、羊飼いをしている

    年齢は聞くなよ・・・

    まあこれだけは言っておく

    孫がいる・・・これだけだ

優:わかりました


レーゴと共に、雑談をしながら羊飼いのレダの元に向う優

今日も羊達と共に移動をしているレダオバさ(ギョロ!)・・・ゴホン・・・

レダお姉さんが、距離があるにもかかわらずこちらに気づき

近づいていくとレダお姉さんが

レダ:何か変な事を考えなかった?

優&レーゴ:滅相もございません

答えた2人が顔を見合わせ、ジト~とした視線を向けているレダ

視線から打破するため、ハサミを見せ会話を始める


優:ハサミを二丁作りました

  どちらが使いやすいか、又はダメかをお教えください

片方ずつ手に取り確認するレダ

レダ:両方とも握る力が必要だけど戻るときは、力がいらないのね

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

   試し刈りしていいかしら?

優:どうぞ、使い心地をご確認ください


そう答えると、レダは羊を捕まえ二頭を丸刈りにしていく

レダ:二丁ともいただくわ!

優:一丁銀貨12枚になります

レダ:ちょっとまってて

   お金を持ってくるわ

そお言うと自分のテントに向かい、少しすると息を切らせながら戻ってきた

レダ:銀貨24枚よ

優:確かに、ありがとうございました

ほくほくしながら羊たちの元に戻っていくレダを見送った


レーゴ:この村に来て最初のお客さんだったな

優:ええ、村に着いて一日目で鍛冶を頼まれて、お買い上げいただけるとは思いませんでしたよ

レーゴ:この村では、行商は珍しいからな

    それじゃあ、他の人にも聞いてみようか・・・・


こうして村の中を歩き、鍛冶や裁縫、薬を作り二ヶ月ほど居続け

惜しまれながら遊牧民の村デルーネを後にし、港町ドーゼに向った

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