2-11
次の日・・・・・
優:背負子と肩掛けカバンだな・・・
カバンの方に、携帯食と干し肉15日分、各種ポーション10本
お金、鉄貨200枚、銅貨200枚、銀貨2000枚、大銀貨2000枚
両替とお釣でこれぐらいか・・・
背負子の方はハンマーヘッド大3個(鉄)、ハンマーヘッド小2(鋼)
鎌、鋤、鍬、鉈、各3個、全部柄の部分を取って、刃の部分を布などで包んで
背負子の底に入れて、あとはかさばる物を入れて
これで山賊用の囮の荷物が完成だな
本来の持ち物はポーチ型無限収納、時間停止付きに入れて
すべての用意が済んだ
次の日・・・・
デーザの執務室の前に来た優
コンコン・・・
デーザ:誰だ?
優:優です
デーザ:入れ
優:失礼します
ガチャ・・・
デーザ:そこのイスに座ってくれ
優:ありがとうございます
デーザ:どうだ?用意は終ったのか?
優:はい、肩掛けカバンと背負子を用意しました
メインはポーチです
デーザ:そうか、お前は普通の行商人と違うんだったな・・・・
この数年ですっかり忘れていた・・・・・
しかし・・そうか・・・・・
優:?
明日、出発しようと思います
デーザ:わかった、今日中にギルドに行って
年間の税金を納めてから出発するように
優:税金は何年分か先に収めることができますか?
デーザ:前倒しで収めることはできる
金額は一年で金貨一枚だ
優:分かりました
デーザ:他に聞いておく事はあるか?
優:いえもう大丈夫です
デーザ:それじゃあ、やる事もあるだろうから
今日はこれぐらいにしておこう
優:ありがとうございます
それでは、失礼します
ガチャ・・・バタン・・・・・
デーザ:行ったか・・・・
机の上の呼び鈴を鳴らす
コンコン
デーザ:入れ
従業員2:及びでしょうか?
デーザ:うちで一番足の速い者をここに呼んでくれ
従業員2:かしこまりました
数分後・・・・
コンコン
デーザ:誰だ?
テレ:テレです
デーザ:入れ
ガチャ・・・
テレ:失礼します
バタン・・・
コツコツコツ・・・・
デーザの机の前で止まるテレ
デーザ:うちの店で一番足が速かったな
テレ:はい
デーザ:それでは、少し厄介な仕事かもしれないのだが
ある人物の後をつけ、二ヶ月だけ様子を報告してほしい
テレ:わかりました
デーザ:それと、見失ったら、即刻店に帰ってくるように
テレ:私がまかれると?
デーザ:どうなるわからないため
指示を出しておく
帰ることを無視して探し回る必要は無い!!
いいな!
テレ:わかりました・・・・・・
納得しない表情で答えた
テレ:後追う対象は?
デーザ:明日から行商に出るユウだ
テレ:それでは明日のための用意をしますので失礼します
こうしてデーザの執務室での話は終った・・・・
デーザの執務室を出た優は商業ギルドに向った
商業ギルド受付嬢:いらっしゃいませ
今日はどういった御用件でしょうか?
優:数年分の税金を納めたいのですが
商業ギルド受付嬢:前倒しでお支払いいただくということでよろしいでしょうか?
優:はい
商業ギルド受付嬢:それではギルド証を確認いたします
優のギルド証を受付嬢に手渡した
商業ギルド受付嬢:御確認ありがとうございます
行商のユウ様ですね
税金は一年で金貨一枚になります
いかほどお納めいただけますでしょうか?
優:金貨100枚でお願いします
ドン!
商業ギルド受付嬢:・・・・・・・・・え?
・・・・・・・・・・あ?
はい・・・・・・
失礼いいたしました・・・
枚数を確認してまいりますので少々おまちください
そお言うと受付嬢は袋を持ち中身の確認に走り
少しすると戻ってきた
タッタッタッタッタ・・・・・
商業ギルド受付嬢:お待たせいたしましたハアハアハア・・・
すみませんお見苦しい所をお見せして
優:いえ大丈夫です
優しく微笑みながら会話をする
商業ギルド受付嬢:確認いたしました
金貨100枚確かにお預かりいたします
他にご用件はおありでしょうか?
優:いえ、今日はこれだけです
商業ギルド受付嬢:かしこまりました
本日はありがとうございました
良いご商売を
優:ありがとうございます
お互いにお辞儀をして、優はギルドを後にした