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デーザ:一年間、防具師の修行、お疲れ!
次は、薬師の修行だ!
いくぞ!
優:ああ・・・・
数分後・・・・
デーザ:ここだ!
テリーヌ久しぶりだな
テリーヌ:今日は何を仕入れに来たの?
デーザ:今日は、頼みがあって来た!
テリーヌ:その子が関係ある?
デーザ:ユウを修行させてほしい!!
テリーヌ:・・・・・・(ジト~)
デーザ:たのむ!!
こいつを、最高の旅商人にしたいんだ!!!
テリーヌ:・・・・本気?
デーザ:ああ!
テリーヌ:・・・・わかったわ・・・・
きみ、ユウって言うのね
優:ユウだ、よろしくたのむ
テリーヌ:まあいいわ、それと、言葉使いどうにかしなさい!
優:ああ、わかった
スパーン!!
優:ハリセン!!
テリーヌ:わかったじゃない!わかりましたよ!!
優:わかりました
テリーヌ:言葉使いもなのね・・・・・
デーザ:よろしくたのむ!
スパーン!!
テリーヌ:やれるだけやってみるわ!
あらためて、よろしくね、ユウ
優:よろしく
スパーン!!
テリーヌ:よろしくではなく、よろしくお願いしますよ!
優:よろしくお願いします
四ヵ月後・・・・・
テリーヌ:原料となる薬草などの選別と鑑定、調合、毒草の種類などは覚えたわね
次は薬草や毒草の育て方、保存方法を覚えてもらうわ
優:よろしくお願いします
テリーヌ:本番はこれからよ、育てた薬草や毒草を実際に採取保存ができないと
薬は作れないから、あとは言葉使いも引き続き覚えてもらうわよ!
優:わかりました
・・・・疑問に思っている毒草があるんですけど・・・
テリーヌ:ゴルーク草のことかしら?
優:ええ・・
あれはなんです?
テリーヌ:昔、ゴルークという人が、見つけた新種の毒草だったそうよ
なんでも、邪竜がいたと言われる場所で採取したそうなのよ・・・・
その毒を使ってドラゴンを殺したそうよ
そのため、この国にドラゴンの皮があると言うわけよ
優:今まで誰もなめさなかったの?
テリーヌ:防具屋のデーザの部屋の入った所の壁にかかっている箱の中にある皮、覚えてる?
優:ああ、少しだけ説明してもらいましたけど
詳しくは・・・・
テリーヌ:デーザらしいわ、
それじゃ、これから話すことお覚えておいて貰えればいいから
あの箱は、お城から、皮をなめす人達に渡されるものなの
そして、あれをなめすとお城の方から人が来て、連れて行かれて
ドラゴンの皮をなめす事になるわ・・・・
優:何人かいたの?
テリーヌ:過去に一人よ
優:他には誰も?
テリーヌ:今後は出ないでしょうね・・・・
優:何があったんです?
テリーヌ:お城は、ドラゴンの皮をなめすのだから名誉と思っているみたいで
お金なんか支払われないし、おそらく・・・・全部なめすか・・・
死ぬまで出られないと思うわ・・・
優:死ぬまで・・・・
テリーヌ:お城に連れて行かれた人が帰ってきたのは、物言わぬ骸になって帰ってきたあげく
職人の家族には名誉だと言って、なめし代はおろか、見舞金すら無し!!
そんなだから、誰もあの箱の皮をなめすことは無いわけなの
優:何処でも城はダメなんだな・・・・
テリーヌ:そうね・・・ユウもあの皮はなめさないようにね
優:わかりました
テリーヌ:さて・・・そろそろ、薬草達の見回りに行きましょう
優:はい!