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土曜はDIY

土曜日の朝は賑やかだった。


いつものメンバーに加えて永島先生が訪ねてきた。


「おはようございます。連絡もなく、すみません。進み具合を見せてもらおうと思いましてね」


そう言いながら、そわそわと玄関を上がってきた。昨夜、大叔母も家の様子を見に来ると連絡が来ていた。

永島先生にも連絡を入れたのだろうか。


何にせよ、今日は家の補修にかかりきりになる予定だ。台所とトイレは今日と明日で仕上げなければ、不便この上ない。


今日はトイレの改修を予定している。

念には念を入れて掃除をしているが、それでも便器を取り外したりする所を見ているだけで恥ずかしい。

その恥ずかしさも、トイレのタイルを剝してモルタルを壊し始めた辺りでどこかへ消えてしまったが。


タイルを固めていたモルタルを剥がし、きれいに粉を取り除いた。

むき出しになったコンクリート、壁は木の構造が出てきてすっかり見慣れたトイレは姿を消した。


「さて、腰壁にヒノキを使ってその上は漆喰にしよう。男子二人、午前中に壁を終わらせるよ!」

美砂ちゃんは元気よく現場を仕切る。


「ヒノキ板を運んできたよ。あ、紅実ちゃんもやってみる?」

鹿島くんはカットされたヒノキ板を廊下に置くと、インパクトドライバーを取り出して用意を始める。


「最初に手本見せるから。大して難しくない」

八坂くんが自前のインパクトドライバーと板を持って奥の壁から施行していった。


「皆さすがに慣れてて早いですね…」

作業を目で追いながら、あまりの手際の良さに息をのんだ。私が手伝うとかえって時間がかかりそうだが、一人だけ何もしない訳にもいかない。


「まあ、何回もやってたら慣れるもんだよ。インパクトドライバーは使い方を覚えておくと便利だし、ほらやってみて」

鹿島くんはにこっと笑って用意したインパクトドライバーを差し出した。


「何でも扱える便利なカレシ作るのも手だよ!八坂か鹿島あたりどう?」

美砂ちゃんが冗談めかして言うと、八坂くんが板を打ちつけながら美砂ちゃんに圧力を送っている。


「美砂、あんまりからかうなよ。純粋な人たちだから、実るものも実らな…」

ゴツっと音がして端材が鹿島くんの頭にぶつかった。

「悪い手が滑った。昼までに間に合わないから、早くやれよ」


からかい過ぎたと反省したのか、皆黙々と作業を進める。


ガラガラと玄関から音がして、大叔母の声が聞こえた。

「ごめんください」


作業の手を止め玄関へ向かう。

「ユキおばさん、いらっしゃい」

「由紀子さん、ご無沙汰しています」


いつの間にか、永島先生が息を切らして隣りに居た。

更新が遅くなってすみません。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

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