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少女と中年男性(仮)

作者: 破死竜

 少年少女への、成人からの性的なアプローチは、なぜ危険なのか?

 (※本編に、性行為の描写は一切ありません)

 女子小学生に、性的な興味はなかった。

 (※自分も小学生だったときを除いて)


 骨ばった身体を見る。薄い胸、肉付きの無い尻、細い手脚。

 ……勃たないなー。


 だから、俺はこの少女が告白してきたとき、お返しにハグでもキスでもなく、ただペンを贈った。

 まるで、”きちんとしたお付き合い”のように。


 ある日、そのペンを、俺の男友達が、何の気なしに、彼女に無断で使った。

 いや、一応、「これ貸して」とは言っていたが、彼女の返答を聞いていなかった。そりゃ、JSをまともな相手として扱う成人男性はいない。

 彼女は、呆然とした。顔色がすっぽり無くなった。ペンは返してもらった(※悪意がないのだから当たり前である)が、それを握りしめ、一言もしゃべらなかった。


 友達が帰ってから、ようやく、彼女は泣きだした。まだペンを握ったままだ。

 また別の何かをやろうか、と慰めについて考えていた。だって、そのペンだって、上司にあげようとして、無作法だと断られた残り物だったし。

 「もう……」


 え?

 「もう、二度と、私、貴男からは、何も、もらいません。だって、こんな想い、したくないから」

 彼女が泣く。泣いている。心から。本気で。

 くっだらない、思いつきでくれてやった、そんな贈り物に。

 私が失ってしまった、でも、かつてはもっていたかもしれない、それすら朧気になってしまっている、そんな純粋さで。


 「なあ、今夜、しようか?」


 小学生同士なら、たとえ性交しても、それは『恋愛』だろう。

 小学生の、肉体だけに興奮するなら、それは『性的嗜好』だろう。

 けれど、その、純粋さ、無垢な心を、汚したい、壊したい、という、この暴力衝動は、


 『凌辱』


 でしかない。たとえ、相手の合意があったとしても、そんなの無関係に。



 (※終わり)

 ある朝、突然、俺の脳内から湧いてきた短編小説です。

 どうしても、文章にしたくて、メモして、執筆して、投稿させていただきました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] この感情の流れはすごい。 許容できないが理解はできる。
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