~話し掛けるって大変~
3話
僕はそもそもLv1の為自分から話し掛ける様な真似はしないのだが、それがLv2である[21番君]に少し悪い影響(気まずい)を生み出していた。その時、
「あの...」
「あのさ...」
あ、やってしまった。ほぼ同タイミングで話し掛ける(仕掛ける)という更に気まずくなってしまった。
しかし、どうするべきだろうか。また自分から仕掛けていくべきか、相手の出方を見るか...と考えていると[21番君]が話し掛けてきた。
「えーと、今回のクラスの人々にどう思う?」
これは難しい問題だ。今回のクラスの人々について思う事を[21番君]に言ったとしたらがっつり引かれるだろう。そんなへまをして唯一の[知人]に近いものを失う事は出来ない。
「近藤君が入っているグループが一番騒がしいといった所以外はまだわからないかな。」
うむ、我ながら見事な受け答え方だと思う。
「そうだね。じゃあ、一番仲の良い[友達]は?」
[友達]
...か
僕の中にはそんなもの存在しない。求める気もない。僕には[知人]程度で良い。
とてつもなく難しい問題が再び訪れた。
「僕には友達はいないけど仲の良かった人ならいたね。」
「そうなんだ。ちなみに僕達のクラスに仲の良い人はいる?」
「いないよ。」
あたり前の様に即答した。いかにも常識のように。
しかし、どうしてこんな事を聞いて来たのだろうか。
もっと良い話の題材があったのではないのか?自分から話し掛け無かった自分が言うのはなんだけど。まあ普通の人は友人の1人や2人はいるよなー。今度はこちらから話し掛けて見ようと思い
「あの...」
「そういえば...」
まただああぁぁぁ!
何?このシンクロ率!?まさか運命!
...うん、男との運命なんていらねぇ。




