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お客様が「神様」でして ~道後の若女将は女子高生!~(web版)  作者: 田井ノエル
二十六.これが、わたしたちの未来です!
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1.手紙。

 

 

 

 シロ様へ。


 お元気でしょうか。昨日のお手紙も、この書き出しだったような気がします。すみません。手紙に慣れていなくて……。

 今日は、楽しかった出来事を書いておきますね。

 いつもの小夜子ちゃん、京、燈火ちゃん、将崇君でショッピングモールに買い物へ行きました。覚えていますか。クリームたっぷりでサクサクのシュークリームを買って帰った日です。

 人がたくさんいる休日でした。ランチをして、映画を見ようと移動しているとき、ちょっとした事件があったんです。事件と言っても、警察沙汰に巻き込まれたとかじゃないですからね。

 ショッピングカートって、あるじゃないですか。買い物用のカゴがついたカートで、押して歩けるようになっているんです。

 そのカートで遊んでいる男の子がいました。たぶん、小学生くらいじゃないかと思います。親御さんの姿はありませんでした。

 男の子は足をカートにかけて、キックボードみたいにスイスイ走っていました。楽しそうではあるんですが、他の人もたくさん歩いているので危ないですよね。

 京が「ちょっと注意してこうわい」と、歩いていきました。普段はダラしなくしていますが、やるときはやるんです。

 だけど、その前に男の子のカートが急にスピードをあげちゃって。幼稚園くらいの女の子に向かっていきました。みんなビックリしたけれど、間に合いそうにありません。

 でも、カートは女の子にぶつかりませんでした。ギリギリのところで、将崇君が大きな風船に化けて、間に入ってくれたんです。間一髪でした。

 そのあと、男の子は親御さんに怒られて連れていかれました。女の子が、突然現れた巨大風船を気に入ってしまったのは誤算でしたが、怪我人がなくてよかったです。将崇君がいなかったらと思うとヒヤヒヤします。

 取り留めのない内容で、すみません。

 なんだか、日記みたいですね。

 今日のお手紙は、ここまでにします。

 明日も、楽しみにしていてください。



 九十九より。


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