イリシア大陸年表、2
王国暦51年
ヴィンレットの遺言を基に、さまざまな改革が遂行されはじめる。
有名無実化していた身分階級を、法で明文化し完全撤廃。
国教とされていたラフィエスト教から、王家が脱会することが宣言される。
王都イリファス、港街カーヴィラルの建設開始。
王国暦71年
第2代イリシア国王ガレット死去。
ヴィンレットの遺言に従い、王家の持つ権限のほとんどが、役人と議会に委譲される。
王国暦77年
竜がサルティスの匂いを嫌うことを、ヨックラルの少年が発見。
王国暦85年
イリシア王国が、ウーカ王国以外のラフィエスト教圏国との貿易開始。
同時に、西に渡っていたイリシア人やその子孫の帰還事業が始まる。
王国暦98年
寒い地方でしか根付かなかったサルティスの木の改良に成功。
王都周辺の西海岸部やヨックラル周辺以外にも、集落が作られはじめる。
王国暦109年
ラフィエスト教を軽視する王家と議会に、教徒たちが反発。
小規模な反乱が起こる。
王国暦110年
国の要請を受け、狩竜人協会がラフィエスト教徒鎮圧のために狩竜人を派遣。
王国暦112年
狩竜人協会の分裂。
ラフィエスト教徒鎮圧に不満を持った狩竜人たちが協会を離れ、「竜伐軍」を組織。
王家と議会はこれを認めず、イリシアは内乱状態に。
王国暦115年
初めてにして唯一の、狩竜人同士による戦闘が勃発。死者多数。
内乱の終結。竜伐軍の解体。
以降、狩竜人協会の権限が強化がされる。
王国暦120年
50年計画で「イリシア大街道」の敷設開始。
王国暦165年
イリシア中央部の鉱山近くに街ができ、フェネラルと名づけられる。
大街道敷設事業は、予定より5年早く一旦の終結を迎える。
王国暦188年
無人となっていた元のハイウェス王国首都に、航路による入植開始。
ハイウェスラルと名づけられる。
王国暦200年頃
炎竜レイダークの数が増加。
他の竜種は減少傾向となる。
王国暦205年
狩竜人協会が、段位制を導入。
これまで推薦のみだった協会認可取得の条件に、狩竜試験が加えられる。
王国暦240年
発展したハイウェスラルに向け、南街道の敷設事業が開始。
陸路でもハイウェスラルに向かうことが可能になる。
王国暦270年
ハイウェスラルにて、ラノヴィートが生まれる。
王国暦276年
外交の大きな権限を持っていた、ウーカ王国の有力貴族が処刑される。
罪状はイリシアとの貿易にあたり、賄賂を受け取るなど癒着があったため。
ウーカとイリシアの亀裂が表面化。
王国暦278年
イリシア王国が、主要なラフィエスト教圏国すべてと貿易関係を締結。
ウーカとの貿易が一気に縮小。
王国暦284年
王立研究所が設立される。
王国暦285年
王立学院の前身となる、国営の教育機関が設立。
ラノヴィートは、その第1期生となる。
王国暦286年
ラフィエスト教皇より、再びイリシアの国教をラフィエスト教とするよう求められる。
イリシア王家はこれに返答せず、先延ばしにする。
王国暦288年
イリシアと西の大陸を結ぶ航路の中継点、ジェズラ諸島連合にウーカ軍が侵攻。
ラフィエスト神殿騎士団に助力を求めるも間に合わず、ジェズラ側は降伏。
降伏から20日後、イリシアから派遣された狩竜人たちにより、ジェズラ奪還。
イリシア側は無条件でジェズラの主権を放棄。元のジェズラ議会に返還される。
イリシアとウーカが、事実上戦争状態に。
王国暦289年
ウーカ海軍の一部が、ウーカ王家に対して反旗を翻す。
ラフィエスト教皇は王家ではなく、反乱軍を支持。神殿騎士団を応援として送る。
王国暦292年
ウーカの内乱が終結。
王家側の勝利。
王国暦295年、春
ウーカ王国軍が大船団を組織し、イリシアに向けて侵攻。
ジェズラ諸島近海で、両国の戦闘が行われる。
イリシア側の損害がほぼ皆無だったのに対し、ウーカは大船団のほとんどを失う。
イリシア・ウーカ戦争は、イリシアの勝利で終結。
同年、秋
ラノヴィートが陸路でマニマーク河越えを果す。
翌年春に、無事帰還。
無断でハイウェスラル以南に入ったため、多額の罰金刑を受ける。
王国暦297年
大船団を失い弱体化したウーカ王国に、他国の侵攻が始まる。
王国暦299年、秋
国と協会の許可を得たラノヴィートが、2度目のマニマーク河越え。
初回より、さらに南イリシアの奥地に到達することに成功。
出立より1年後に帰還。
王国暦301年
ラノヴィートからの南イリシア大陸調査報告を受け、南方遠征団の計画発足。
王国暦304年
第1回南方遠征団結成。
マニマーク越えは果すが、即座に帰還。
ラノヴィートが団長を務めるも、完全なる失敗に終わる。
第2回の計画があったものの、一旦凍結となる。
王国暦308年、秋
ラノヴィートが単独では3度目の南イリシア調査に向かう。
半年ほどで無事帰還。
王国暦309年
ラノヴィートが「南の大地の冒険」を執筆。
王国暦314年、春
ラノヴィートが4度目の南行き。
帰還せず。
王国暦319年
ラノヴィートが遺した資料をもとに、南方遠征団が再計画。
以降、定期的に遠征団が組織されるようになる。
王国暦359年
マニマーク河流域の開拓計画発足。
王国暦380年
マニマーク河流域の開拓計画中止。失敗に終わる。
王国暦420年
レズレン山脈のふもとに、国と協会の主導で集落が作られる。
レズレンの村と呼ばれるようになる。
王立研究所より、イリシアの人口が竜の北上開始前と同程度になったと発表される。
王国暦480年
王都イリファスでソフィアが、レズレンの村でエルが生まれる。
王国暦489年
レズレン大竜災。
王国暦497年、春
フェネラルにて、ソフィアとエルが出会う。
「ドラゴン・イェーガー ~狩竜人賛歌~」に続く。