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短編:詩&エッセイ

ただ、君に……。

作者: 尖角

ただ、君に振り向いてほしくって、一生懸命努力した。


料理教室にも通ったし、仕事だって今までより頑張ったし、


それに、何よりも気遣いや君への想いを忘れたことはない。


ただ、私は君に振り向いてほしかった。 それだけを望んでた。



この想いを誰に伝えればいい?


夜な夜なそんなことで悩んだことがある。


君に直接伝えたらどうなるのかな?


そんなことを考えて、眠れなくなったことは数知れず。


だけど、君に告白なんてできない。


君の前に立つだけで顔が真っ赤になって、


話すとカミカミで、明らかに不自然で……。


そんな私が君に告白しようとしたらどうなると思う?


きっと、泣き出すんじゃないかな? わけがわからなくなって(笑);



だけどね、私はそれくらい本気なんだよ?


そのくらい君だけを思っていたんだよ?



だけど、叶うことがなかった片思い。







君はなんで、逝ってしまったのだろう。


私が好きって伝えていれば、君は死ななかったのかな?



何を抱えていたのかはわからない。


だけど、君はいつも私から見たら幸せそのものだった。


見とれてしまうぐらいの笑顔。 私の全て。


言葉じゃ表しきれないほど、君への想いはいっぱいある。



だけど、私が見ていた君は、ほんの一部だったらしい。


何を抱えていたのか、私は全く気付くことができなかった。
























知らせを聞いて、驚いた。 ただただ、驚いた。


なんで君が? 事故? 事件? え、何??


私は色々なことを考えた。 けれど、どれもがハズレ。


君は自殺だった。  なんでかはわからないけれど。



ご両親はすでに、この世にはいなくって、


血縁者は、顔見知り程度の遠い遠い親戚だけだから、


遺体は取りに来るけれど、密葬するって聞いた。



なんで、私は君に手を合わせることもできないんだろう。




私はただ、知らせを聞いて泣いた。



君が死んで悲しくって、っていうよりも、


私の不甲斐なさが何とも言えなくて、涙が出た。








もし、あの日、


君が帰宅する前に、私が声をかけてたら、


告白をしなかったにしろ、声をかけることができていたら。





もしかしたら、君はこの世にまだ、いたのかな?






私は悲しいよ。  君がこの世にいない現実が。






























この作品には続きが存在します。

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