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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

超短編『餌勇者の伝説』

作者: アサイー

初心者です。初めてなのでとても短い作品にしました。

至らない点やへんな箇所が多々有るかもしれません。温かい目でご覧ください。アドバイスなどをくださると嬉しいです。

―そこは、『城』だった―


俺、『佐藤悠樹(さとうゆうき)』(超厨二病)は、友達と下校中突如足元に出現した白い落とし穴に落ち気を失った。


―そして、今現在目を覚ました俺は、とりあえず近くにいた黒の鎧に銀の刺繍の入った赤いマントのおっさんに話し掛けてみた。


「…あ、あの」

「勇者殿、お待ちしておりました。」

「…は?」

「では、勇者殿。早速ですが魔王の現在勢力と戦況についてご説明致します。こちらに。」

「いやいやいやいや、ちょっと待て、ここ何処だ?」実は内心異世界に召喚されたことに気づいて興奮していた。

「ここは“第7防衛都市アルカディア”にございます。とりあえずこちらで装備一式を用意致しましたので、直ちに魔王を討伐して頂きます。」

「は?今すぐは無理です。俺、剣なんて握ったことありませんし。文系なんで体力もありません。」 「ブンケイ?よく存じ上げませんが、勇者として召喚された者は生まれながらにして剣を振るうと言われます。大丈夫でしょう。ささ、こちらへ。」

「え、ちょ!!」



―――

―――三時間後



「―と言うことでございます。報酬は金貨50000枚と女で宜しいですか?」

「よっしゃーーーーー!!!!!!!!やるやる絶対やる!!」

彼女居ない歴=年齢(17才)の俺に神様がくれた脱童貞のチャンス!って思った俺は騙されてるとはつゆ知らずやる気満々で言った。「装備一式は何処にある?」

「こちらの御座います。」

其処にあったのはピカピカの銀鎧に真紅のマント。金と宝石であしらった。剣だった。

「うほ!!」

早速着てみたがる重くて死にそうだ。

「では、参りましょう。」

ズルズルと引き摺って貰い馬車に乗っていざ出発。



―――

―――10日後




不気味な洞窟に着いた。


「魔王の場所までは我々が戦います。魔王との戦闘のときに御願いします。」


「ハァ…ハァ…わ、分かった。」喋るのもやっとだ。

「五時間位で着きます。」

最悪だ。こんな重たいの着て五時間かよ…


その後はおっさん達の活躍で進み、魔王のとこまでたどり着いたが、とても戦えるような状況じゃない。


「では、宜しくお願いします。我々は下がってますので。」 「…あ……あぁ。」

深呼吸をして剣を抜いた。


「や…やあああぁぁぁぁ!」


ガギィィィン!


剣が折れた。正確には砕けた。


「…え?えっえっえっ?」


グサッ。


腹から剣が飛びだしてる。


「い…痛いイタイ痛いイタイ痛いイタイ痛いよ。」


「バーカ。御前なんか餌に決まってんだろ。お前みたいなヒョロヒョロの餓鬼に魔王何か無理何だよ。犬死にだな。ハハハハハハ!」刺したのはおっさんだった。


簡単に言うと俺は魔王を誘き出すための餌にされたってことだ。



「嫌だ。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!」

そんな声には見向きもせず。段々視界が暗転して来て、俺は闇に落ちた。




「っっっああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ハァ…ハァ…。」

そこは俺の部屋の俺の布団の上。



「なんだ。夢か。」




 完

ありがとう御座いました。

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