表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/40

副作用?

朝、めずらしく起こされずに起きた。

(ここ、どこだっけ?)

ウーン、と大きく伸びをする。だんだん意識がはっきりすると、昨晩のことを思い出した。

(そっか。俺、人間になったんだ)

改めてその喜びに浸る。

(そーだ、ちょっと走ってみようかな)

部屋に備え付けられている洗面所で顔を洗い、上着を羽織ってこれで準備万端!!家の中で走り回るのはさすがにマズイな…。外に出よう。まだ朝早くだったから外は少し肌寒かった。それでも構わずぐんぐん走った。行き先は―――迷う前にあそこしかなかった。

ざっばーーん。

砂浜に波が押し寄せる。やっぱりここが一番落ち着くなぁ。昨日もこの海にいたはずなのに、何だかとても懐かしい。

(今までずっとこの中で過ごしてきたからかな)

砂浜を歩いていると、昨日の岩らしきものを見つけた。なんとなくそれによじ登り、上にちょこんと座った。そして海をじっと見つめた。今になってからいろんなことが心配になる。

(アネキ達、心配してるだろうな。母さん怒ってるかな…)

「だーーっ、もーっ!」

うじうじしていたってしょうがない。せっかく人間になれたんだ。今をじっくり楽しまないと!

ブルーな気持ちを払拭し、ポジティブ思考へと切り替えようとする。それにしてもさっきから風が吹くたびに、何かがサラサラと頬に触れているような…。顔洗った時も邪魔だったし。手で払ってもとれない。ちゃんと鏡を見ておくべきだったな…。

「…んだよ、コレ?…っいででで、って…えっ、髪!?」

一日でこんなにのびるのか?いや、んな訳無いよな。一日に髪の毛が伸びる長さはたしか約0.35㎜だったし。薬の副作用か何かだろう。

「それは違いますよ」

「は?!」

声がする方に目を向けると、そこに居たのは―――

「……はぁ~、またお前かよ!!つぅか何でここに居んだよ…」

「ため息とはひどいですね。…以心伝心というものですよ。アナタに呼ばれた気がしたので」

もうコイツには何を言っても無駄な気がする。

「んで、何か用かよ?」

早くコイツを追い払いたい俺は、単刀直入に用件だけ聞こうと思った。

「いきなり用件ですか。はぁ…、まあいいでしょう」

むかつく。何?そのため息。いきなり来たのはお前のくせにっ!!

待て、ここで怒ったら俺が負けた気がする。落ち着け落ち着け落ち着け。ここは一旦我慢だ。

「開発中で渡した薬が原因なんですが…」

言いながら歩み寄って来る。そうして目の前に来たかと思うと、いきなりシャツの第二ボタンまで外した。

ユーザーページに何だかんだ書いてるけど結構な頻度で投稿している自分。その内、週一になるかもしれません(汗)


おもしろいネタが浮かばないや(´・ω・)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ