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一目惚れ

初投稿です。

文章力なくてすみません…m(_ _)m

ただ海に浮かんでいるだけだった。でも、それは今まで俺が見たことのないくらい綺麗で。子どもの時以来まったく地上の世界を見なかったので夢中で見入った。

色とりどりの赤や青、黄色といった光りが月よりも眩しく海を照らした。

あれがきっと前にアネキ達が言っていた…‘船,だったっけ?

かなりの大きさだ。昔見たものと比べものにならない。感心していると、船から一人の黒い髪の青年が現れた。

青年は何かを考えるかのように遠い海をじっと見ている。

「どうです、王子。立派な船でしょう?」

ツカツカと後ろから現れたのは、丁寧にヒゲを刈り込んだ中年くらいの男だった。

「なかなかのものだな。…ご苦労」

この角度じゃ顔はよく見えないが、青年にワイングラスを持ってきたようだ。

「このたびは御婚約おめでとうございます。執事である私もうれしい限りです」

しばらく会話した後、では、私はこれでと言って忙しそうに船の中に姿を消した。

(なるほど、アイツは王子で婚約したからその祝いのパーティーをしているってとこだな)

「王子、こんなところにいらしたの?」

うわっ…!!

あのめちゃめちゃカワイイっ!

「エメルダ、中にいなくていいのか?風邪引くぞ」

「だって…、あなたの傍にいたかったんですもの」

王子は少し困ったような不機嫌な顔をした。何であんな顔なんてするんだ?俺なんてうらやましいくらいなのに。なんだかあの娘がかわいそう。お互い好き合っているのなら絶対そんな顔はしない。ましてや婚約までしているのに…。

あの娘にはいつも笑顔でいてほしい。

…あーあ、まただ。相手のことをよく知りもせずに好きになるの。いわゆる一目惚れってヤツ。

でも肝心の相手はすでに好きな人がいるじゃん。しかもどうやら両思いらしいし。そうわかっていてもいつも我慢できない、この胸の高鳴り。

そうだ!

あんな王子より俺の方があの娘を好きだってこと、伝えてやる!絶対振り向かせてみせる。俺の中で恋の炎がメラメラと燃え上がった。

(そのためにはまず…)

後日、決心をつけた俺は海底へと向かった。



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