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始まりの物語
大学以外で彼女と会い始めてから2か月が経っていた。
メッセージを送り合っては会っていた。彼女に会う。それが何よりの楽しみだった。彼女との距離は少しずつ近づいていっている、はずと思う。
空が暗くなっては明るくなっていく。2日間の休みの日を挟んでから始まる1週間は、長い夜が繰り返されているようだった。
そして、今日もまた夜に落ちていく。レポートがひと段落した。
20○○年。どこかに行きたい気分だった。ここではないどこか。目が覚めたら違う場所にいたりしないかなとか思ったりしている。
天井の下に広がる暗い宙の中に手を伸ばしてみる。
誰かを探していた。そんなところにいるはずはない。
書いていた話は、想像上の物語か、はたまた今日の日記か。境界線の区別がつかない白い紙の上でもあいまいな景色を生きていた。




