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子供の頃の夢と創作の履歴書

 将来の夢は何だったか。純粋な子供だった頃何になりたかったか。昔見ていた夢を思い出してみる。

 小さい頃から映画を見るのが好きだった。白黒だった頃の西部劇から無声映画まで、最新作も古いのも、邦画も洋画も、映画館でテレビで、ジャンルを問わず見ていた。


 想像し何かを作るのは好きだった。

 同じく小説も書いていた。だけど最後まで書き切ったことはない。完成した物語は今までにない。


 やがて書くものはキャッチコピーやスローガンに変化していった。

 試験に合格しないと次に進めない16歳の年、合格祈願も込めて一年のスローガンを決めた。〈変える、そして変わる-Fever!2015〉。何かを変えなければ、何も変わらない。

 あのとき、自分は変わりたかった。小学校から中学に上がったとき、見事にテストでつまづいた。宿題はなくなり授業は科目ごとに教師が変わる。それまでのこと全てがまるで通用しない。これが人生で最初の挫折だったと思う。

 中学校での仕方が分かってきてからは解答用紙の丸の数は増えていった。英語の基礎は塾で教えてもらったと言っていい。

 そこからはそれまでの人生で一番机に向かった時間が長かった。


 初めて一年の目標を決めた高校受験の年以降、1月1日にはその年のスローガンを決めて今すべきことを達成するための道標にした。そこから時期ごとに書き綴る日々が始まった。

 5月は、4月から新学年になり環境も変わった新学期でもいけいけでいけるように〈ゴーゴー5月〉。

 6月は夏休みにビッグなイベントへの伏線が起きるように〈Clue to the summer〉。

 7月からの夏のシーズンは暑さに負けることなく汗までも楽しめるように〈ENJOY SUMMER!〉。夏の季節は初めてキャッチコピーを設定した年以降、〈Enjoy summer!〉を合言葉に毎年変えていった。高2の年は花火が打ち上がるように大輪の花を咲かせられるように〈ドーンサマー〉、高3は第一志望に合格できるように本気で臨む意志表示として〈ガチ夏〉だった。


 高校は仮初めの第1志望には通れた。第1志望と言っても提示された中から選んだところだった。

 平均よりは上の偏差値。映画とかを見て思い描いていた高校生活ではなかったがそれなりに楽しんでいた。

 生活の軸にはやはり映画があった。


 書きためたものを見返してみるとどの年も恋焦がれていた。夏は楽しみたかったけれど一人のときはいないと退屈だった。

 暑い夏は涼しく〈Cool Summer〉。寒い冬は〈ホットウィンター〉熱いくらいがちょうど良かった。その方が風邪も引かなかった。けれど、セミの鳴き声が止まる昼下がりや街のまぶしいくらいのイルミネーションに人恋しさを覚えた。

 7月からは後半戦だ。365日を半分に区切った。一年の半分。1年365日を乗り切れていた。


 文字を書く、言葉を紡ぐのがとても好きだった。

 自分のために書き綴った言葉。誰にも見せなかったし誰も知らなかった。

 ライフワークみたいになったこの作業は働くようになった今でも続いている。

 ベースは子供の頃からファンの野球チームにあると思う。毎年スローガンが発表され、夏には恒例のイベントで特別ユニフォームが着られていた。このことについては次の機会に書こう。

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