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運命

 金曜日の夜、その日の放送が始まる時間の前から何かいつもとは違うものを感じていた。何かを予感していた。

 番組のオープニングが終わり本編が始まると背筋が伸びて見ていた。最初のカットと少女が話し出したモノローグからその世界に引き込まれていた。

 親子という普遍的なテーマの話はこれまでの自分のことと重なり合いながら入ってきた。

 声で演じられた人間味あふれるキャラクターに、子供から大人まで丁寧な人の描写、実写かと思うほどの背景に、ピアノのメロディーを基調に優しく語りかけてくる音楽。終わる前に鼻先を突いてくるものがあった。画面の中で朝日が山々を照らしていく中、全身を鳥肌が包んでいっていた。

 見終わったあと、自分だけが起きている夜の11時。自分の部屋でアニメーションの可能性を感じていた。自分もアニメーション映画を作りたいと思った。

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