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花ヨ、終焉ヲ告ゲヨ。  作者: 黒雨 のゆ
第十一章 中心に咲く
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第一幕 もう一度、はじめるために

___また、ここへ戻ってきた。

白霧の丘。世界の中心。

中央地方は、まるで何事もなかったかのように静まり返っていた。

柚木はその中で、はっきりと“思い出す”。

すべてが崩れたあの結末。


(……もう、同じ轍は踏まない)


集まったのは、再び揃った五つの鍵。

西・東・南・北……それぞれの地方で信頼を得て、旅をやり直した柚木は、確かな意志と共に、皆をこの場所へ連れてきた。

そしてりんは、前と同じ場所に立っていた。

だが以前とは違い誰かと話しているようだった。


「報告、感謝する。潜入任務の方はどうだ?」

???「順調だ。奴らの防御は甘い。あと、例の日記も安心しろ。」

「……そう。ありがとう。引き続き___“影のまま”で」

誰かとの連絡を終えたりんは柚木の方へと向かう。


「…待ってたよ。柚木。」

互いに顔を合わせた二人。そしてセラテルの方に目を移したりんは、微笑んだ。

「……ここまで柚木を導いてくれてありがとう。」

「かつての原初の断片が願ったことをしただけだよ。」

「…原初の断片?それって…?」

りんは、柚木に分かるようゆっくりと静かに話し始めた。


「……セラテルは、この世界を守っていた "ミカロス" の "やさしさ" から生まれた存在。……だが、ある時ミカロス様が人々を救えず絶望に染まっていた。そんな中、()()()()()()()()()()()()の想いだけで形を持った。」


セラテルは目を瞑りながら呟いていく。

「…でもそれだけじゃ僕は何も変えられない。そう思って何度も繰り返した。___ミカロスから生成された時、形はなかった。でも、時代を超え受け継がれ、古代種と呼ばれる原初の民に宿り、自由に形を変えれることができた。_____そして語り継がれていった。……これはクロユリが言い伝えていってくれたから。」


今までのクロユリの行動を見透かしていたセラテルの言葉にりんは目を見開く。

何かを知っているような表情や言い回しをしていたこと。___今までのセラテルの言葉がパズルのように埋まっていく。

あまりにも衝撃的な話に柚木は何も言えずただ二人を見つめることしかできなかった。

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