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花ヨ、終焉ヲ告ゲヨ。  作者: 黒雨 のゆ
第七章 仮死の彼岸に咲く花
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最終幕 再会のリンドウ

地上に降り、燈都へ辿り着いた。

空には、立派な彩雲が現れていた。

そして、彼方は、柚木に歩み寄る。

彼方の背後には、ちゃんと孤亜と紗也がいた。


「ありがとう、柚木。紗也が目覚めたのは、君の意志の力だ。」

「救いたい。それだけだった」

「その強さがあれば、まだ歩けるよ。」

彼方の掌に、ひとつの小さな“鍵”が現れる。

それは、真ん中に赤い宝石を入っている花の形をしたものだった。


「___これは、君のものだ。未来を変える資格を持つ者へ。そして、新たなる一歩を踏み出す者へ。」

柚木は、鍵を静かに受け取る。

「柚木くん、本当にありがとう。ぼくを救い出してくれて。……今こうしてここに立っていられるのは君のおかげ。」

紗也は彼方の後ろからそう話した。

「柚木、良かった。本当に。」

セラテルは柚木の肩に手を置き肩を撫で下ろした。

孤亜は、いつものように木の上に登り、眺めていた。

「……柚木くんって一体何者…?超人みたいでかっこいいね。ボクも、いつか誰かを救えるようになりたいな。」

遠くを見つめながらそう呟く孤亜に、紗也は届くように、声を張った。

「孤亜くんは、充分救ってると思うよ。少なからず、ぼくは救われた。孤亜くんの快晴のような明るさにぼくは元気づけてもらえた。」

孤亜は木から飛び降り、紗也に笑いかけた。

「冗談言える程元気になったんだね〜。一安心っ」

「セラテル。柚木を頼んだ。ちゃんと案内し、中央地で落ち合おう。」

「任せて。この名において、軌道を照らし続けるよ。」


あとは東地方と北地方。

二人を包み込む足元から広がる淡い蒼光は、波紋のように揺らぎながら消えていく。

そして、柚木とセラテルは目を閉じる。

それと同時にクロユリの三人は声を合わせて空へと願った。

「雲たちの御加護があらんことを。」


耳元で響く波音が、妙に遠く、途切れ途切れだった。光が途切れた先は、静まり返った海辺の学園。

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